ジウマ大統領は、環境ライセンスの交付に時間がかかることがインフラ工事の遅れる最大の要因の1つと受け止めており、この問題を解決するための法案を国会に提出する準備を進めている。
国内で推進するインフラ工事の日程に大きな影響を与える環境ライセンスの発行に関連して、ジウマ・ロウセフ大統領は、審査期間の規定作りを要求している。「ライセンスの交付には、結論を下すまでの審査期間が設定されるべきだ。イエスかノーかという単純な議論をしているのではないが、返答はしかるべき条件によりなされるべきだ。そして返答が出されれば、決定に対して控訴する場合の期間と手続きを明確にする必要がある」と、同大統領は7日南米・アフリカ首脳会談(ASA)、大統領公邸でエスタード紙にコメントした。
ジウマ大統領によると、ライセンスの交付の問題は、環境にとどまらずその他の種類のライセンスも含め、全国で展開されているインフラ工事の最大の障害の1つだという。大統領はこの問題について十分に検討した上で法案(PL)としてまとめる判断を下した。ただし、この法案については国会で大いに議論すると確約、議会に対する配慮も見せた。「連邦政府はPLを国会に提出しようと考えているが、当然ながら、国会においてこの問題に関心を持つ人々に参加してもらう」と言う。
さらに、「構造的な法案の構築に向け、特定の法律も必要だ。私は、この取り組みが監査や許認可で終わるというつもりはない」と付け加えた。また、国内各地で様々なインフラ整備事業を推進することを目的に9日に発表を予定する物流インフラ計画に関連して、大統領は、「ブラジルは非常に広大な国土を持つが、インフラへの投資はわずかだ」と指摘、研究に対する投資が必要だという認識を示した。その上で、「言い換えると、包括政策を実施した上に研究のための包括政策を実施するのか、さもなければ、何も手を付けないかのどちらかだ」と、2018年までの物流計画をまとめた今回の計画についてコメントした。
環境ライセンスの発行の遅れ
ブラジル環境・再生資源院(Ibama)のマルレーネ・ラモス総裁は、「多くの状況でライセンスの手続きに時間がかかっている」ことを認める。同総裁は、1か月前のエスタード紙とのインタビューで、「より迅速に、かつ、環境問題に照準を合わせて作業を進めることが重要だ」とコメントしている。
2008年から2014年にかけて、審査を担当するIbamaの専門部署は203人から420人へ、2倍に増強された。だが審査で最大のボトルネックになっているのは、その他の行政組織との横の連携関係だという。
例えば、5月にIbamaは、500kVの送電線マリンボンドII号に関連してカンピーナス・エ・スブエスタソン・アソシアードスに環境ライセンスの仮承認を発行した。このケースでは2月にIbamaは検討作業を終了していたが、並行して関連する複数の市役所が手続きを進めていた土地使用許可証の発行が5月までかかったのである。つまりIbamaの技術分析期間は、市役所が認定証を発行するための期間よりも短いということになる。(2015年6月9日付けエスタード紙)