低調に推移する国内経済や上昇を続ける政策誘導金利(Selic)、高止まりするインフレ指数、先行き不安な雇用状況、実質賃金の減少などの要因で一般消費者の購買力が低下してきている。
ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、自動車部門並びに資本財の生産減少、一般消費者の景況感悪化による家庭消費の減少が牽引して、4月の製造業部門の生産は前月比マイナス1.2%を記録している、
また4月の製造業部門の生産は前年同月比ではマイナス7.6%、今年初め4か月間ではマイナス6.3%、過去12か月間ではマイナス4.8%を記録しており、連邦政府による製造業部門の活性化政策の導入がなければ今年の製造業部門の回復は非常に困難と予想されている。
今年第1四半期の家計消費のGDP伸び率は前年同期比マイナス0.9%と大幅に落ち込んでおり、2003年以降では最大の落ち込みを記録して国内経済の停滞が鮮明になってきている。
今年初め4か月間の企業経営者の景況感悪化に伴って、食品セクター並びに飲料セクター、衣類セクター、履物セクター、香水・衛生用品セクターの生産が減少に転じており、消費財・非耐久消費財部門の生産は、前年同期比マイナス6.8%と自動車部門のマイナス6.3%を上回る落ち込みを記録している。
今年初め4か月間の食料品セクターの生産は前年同期比マイナス3.4%、飲料セクターはマイナス6.9%、繊維セクターはマイナス3.1%、衣類・装飾品セクターはマイナス13.6%となっている。
また前期同様に皮革・履物セクターはマイナス2.2%、製本・印刷セクターはマイナス4.1%、石油派生品・潤滑油セクターはマイナス8.9%、香水・衛生用品・洗剤セクターはマイナス3.8%、医薬品セクターはマイナス19.8%、その他の消費財セクターはマイナス1.9%とすべての消費材セクターで落ち込みを記録している。(2015年6月3日付けエスタード紙)