連邦警察のラヴァ・ジャット作戦で発覚している汚職問題や格付け会社ムーディーズによるペトロブラスの投資適格ランクをBaa3からBa2に2段階の格下げなど現在のブラジルの政治経済の混乱で先行きの見通しが不明瞭となっている影響で、ドルの為替が上昇の一途を続けている。
昨日のレアル通貨に対するドルの為替は2.39%上昇のR$3.123と2004年6月28日の水準まで急上昇、今年のドルの為替はすでに17.63%上昇してどこまで上昇するか予想できない。
4週間前の中銀のフォーカスレポートによると、今年末のドルの為替はR$2.80が予想されていたが、昨日の最終フォーカスレポートでは今年末のドルの為替はR$2.95と大幅に上方修正されている。
イタウー銀行のエコノミストのフェリッペ・サーレス氏の2月初めの予想では、今年末のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を7.4%、GDPの伸び率をマイナス0.5%、ドルの為替は2.90とそれぞれ予想していたにも関わらず、更なるインフレ率の上昇並びにドル高、GDPの伸び率の更なる下方修正を余儀なくされている。
GO Associados社のアレシャンドレ・アンドラーデ氏は、燃料価格の値上げや電力料金の値上げ、都市交通費の値上げでIPCA指数の上方修正の見直しを余儀なくされており、またドル高の為替が更にインフレ指数の見直しを余儀なくされていると説明している。
先週の中銀の通貨政策委員会(Copom)では全会一致で政策誘導金利( Selic)を0.5%引き上げて12.75%に決定、また連邦政府は為替スワップ介入を縮小すると発表した影響でドルの為替が上昇の一途をたどっているために、Selic金利は13.5%まで上昇する可能性がある。
ARX Investimentos社のチーフエコノミストのソランジ・スロウル氏は、ドルの為替がR$3.20~R$3.30で推移すればSelic金利は14.0%まで上昇すると予想している。(2015年3月10日付けエスタード紙)