ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると、7月の製造業部門の雇用は前年同月比3.6%減少、前年同月比では34カ月連続で減少して2004年4月以来で最も低い雇用水準となっており、また前月比0.7%減少している。
特に7月のサンパウロ州の製造業部門の雇用は、前年同月比5.1%と大幅に減少して2001年から統計を取り始めて最も低い水準となっており、サンパウロ州の製造業部門の雇用は、2013年11月から全国で最大の雇用減少を継続している。
2013年10月から製造業部門の生産は減少を続けており、7月の製造業部門の雇用水準は、前年同月比で調査対象の14地域ですべて減少に転じており、世界金融危機の2008年~2009年よりも悪化した状況となっているとブラジル地理統計院製造業部門コーディネーターのロドリゴ・ロボ氏は説明している。
また今後の国内経済の回復の見通しが立っていないために、企業経営者の景況感が大幅に悪化している影響で、早めの雇用削減に着手しているとOpus Gestão de Recursos社のチーフエコノミストのジョゼ・マルシオ・カマルゴ氏は説明している。
製造業部門の生産は2四半期連続で減少してテクニカルリセッションに入っているにも関わらず、2008年~2009年の時ほどのリセッションには陥っていないが、製造業部門の競争力は益々低下してきているとカマルゴ氏は説明している。
7月の製造業部門で特に自動車を含む輸送機器セクターの生産は、前年同期比6.6%と大幅に減少してテクニカルリセッション入りを牽引したが、金属セクター並びに機械・装置セクター、食品・飲料セクター、繊維セクターも大幅に落ち込んでいる。
また7月は自動車セクターを中心に集団休暇並びにレイオフが増加した影響で労働時間は前年同月比4.2%減少、前月比0.3%減少、今年は3.1%減少、前記同様に実質賃金は3.4%減少、2.9%減少、0.6%減少している。(2014年9月11日付けエスタード紙)