ブラジルは5月に7億1,200万ドルの貿易収支黒字を計上した。2014年の月間貿易収支黒字としてはこれまでで最高額ながら、5月の貿易収支黒字として見ると、2002年以降で最悪となる。一方で、平均で7,500万ドルの赤字と予想していた市場の予想を上回った。また連邦政府は、今回の発表に合わせて2014年の貿易収支が最終的に黒字に転じるとの見方を示したが、具体的な金額には言及しなかった。
2014年は年明け以降の2か月間は赤字を計上、その後、5月まで3か月連続で月間の貿易収支を黒字に転じている。だが、石油の輸出入の収支を示す石油収支で赤字が縮小しているにもかかわらず、輸出が低調なことで、全体としては黒字が伸び悩んでいる。
5月の貿易収支黒字が低調だった理由について、開発商工省のダニエル・ゴジーニョ貿易局長は、大豆と鉄鉱石、自動車及び自動車部品の輸出が落ち込んだことが輸出全体に影響したという。
5月の月間輸出額は207億5,000万ドルで、営業日1日当たりの輸出を見ると前年同月比4.9%減。輸入も営業日1日当たりで見ると同様に前年同月比4.8%減で、総額200億4,000万ドルを計上した。
ゴジーニョ局長によると、2014年はコモディティーの国際相場が2013年比で値下がりしており、その影響で2014年5月は、鉄鉱石輸出が前年同月比12.1%減、大豆粒の輸出も同6.9%減と落ち込んだ。その上、アルゼンチンの需要後退で、自動車及び自動車部品の輸出も縮小している。(2014年6月3日付けエスタード紙)