国内市場の成長鈍化と輸出の伸びの鈍化していることなど、景気の先行きが不透明になっているのを受けて、工業部門の投資意欲が悪化している。エスタード紙が独自に入手したサンパウロ州工業連盟(Fiesp)実施の調査資料によると、3分の1に相当する33.5%の企業が、2014年に投資を予定していない。過去3年の調査において最大。2013年の同様の調査では、投資を予定していない企業は19.9%だった。
投資を想定する企業の間でも、2014年に想定する投資額は前年比4.7%減の1,751億レアルで、こちらも3年連続の前年割れとなった。なお、2013年の調査では、工業部門の投資額は1,837億レアルだった。Fiespの調査は、2014年2月から4月にかけて、約1,200会を対象に、国内工業部門の経営者の景況感を把握すべく実施された。
生産部門における投資の減速は、ゼツリオ・バルガス財団(FGV)による2014年4月の投資信頼感指数が6.7%減と、国際金融危機の影響を強く受けた2009年1月以降で最大の落ち込みを記録したことからも示されている。
FGVのアロイージオ・カンペロ投資サイクル調査担当最高責任者は、「景気が大きく加速することはなく、また、電力不足のリスクも存在するというのが、当面の景況感だ」と調査結果を受け止める。
FGVによると、投資を大きく削減させている分野のは機械設備関連の7.2%減で、この分野への投資額は1,107億レアル規模となる。反対に、企業統治と研究開発に対しては、それぞれ-1.4%と-1.9%で、落ち込みは小さなものに止まる。他方、投資の拡大を予定する分野は、イノベーション分野(2.2%増)だけだった。(2014年5月25日付けエスタード紙)