ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると、5月の製造業部門の生産は高止まりしているインフレや抗議デモによる影響、更に一般消費が冷え込んで前月比2.0%減少して、国内経済の回復が一向に表れていない。
5月の製造業部門の資本財セクターの生産は前月比3.5%と大幅に減少、Valor Data社では5月の製造業部門の生産を1.1%減少と予想していたが、実際には2倍近い落ち込みを記録、今年のGDP伸び率は更なる下方修正が行われると予想されている。
5月の製造業部門の生産は、調査対象の27セクターのうち在庫調整のために20セクターで減少しており、家具セクターの生産は前月比11.4%減少、衣料セクターは4.9%、事務機器・情報機器は9.0%、履物セクターは7.3%それぞれ大幅に減少している。
5月の過去12カ月間の製造業部門の生産は2.5%増加、今年1月の生産は前月比2.7%増加、2月は2.3%減少、3月は0.8%増加、4月は1.9%増加しており、一般消費者の購買意欲の減少に伴って企業経営者は在庫を極力抑えるよう生産調整を余儀なくされており、また今後の景気好転が不透明なために投資意欲を削がれている。
5月の製造業部門の香水・衛生用品セクターの生産は前月比8.2%、機械・装置セクターは5.0%、電気材料セクターは4.5%、食品セクターは4.4%、金属生産セクターは4.3%、自動車関連セクターは2.9%、木材セクターは2.7%、紙・パルプセクターは2.6%、非鉄金属セクターは2.3%、医薬品セクターは1.3%、繊維セクターは1.1%、タバコセクターは0.6%、鉱業セクターは0.5%、ゴム・プラスティックセクターは0.1%それぞれ減少している。
しかし5月の飲料セクターの生産は前月比4.8%、石油精製・アルコールセクターは1.6%、基幹金属セクターは1.1%、通信機器セクターは0.9%、印刷・製本・レコーディングセクターは0.7%、医療機器・光学機器セクターは0.4%それぞれ増加している。(2013年7月3日付けヴァロール紙)