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工業部門の労働コストが2012年に6.6%上昇 2013/03/01

雇用が縮小し政府が様々な減税措置を実施しているにもかかわらず、ブラジルの工業部門の労働コストは2012年、6.6%という大幅な上昇を記録した。工業開発分析研究所(Iedi)が集計したもので、集計を初めてからの過去11年で最も大きな水準になっただけでなく、2011年に記録された3,2%の、2倍以上に達した。高い労働コストに、不安定なインフラ・サービスと極めて重い税負担が相まって価格が上昇したブラジル製品は、ブラジル国内外で外国製品との競争が難しい状況に置かれている。

その結果、工業部門は過去2年にわたって低迷している。 2012年の工業生産は-2.7%、2011年はわずか0.4%の伸びにとどまった。最新データを突き合わせると、国内工業部門は4年前から、停滞している。2012年に政府は、競争力を高めるためにいくつかの対策を実施した。電力価格の引き下げ、給与税の削減、為替相場への介入、利下げなどだ。だが、工業部門にとっては、これだけでは不十分だった。

集計したIediはこの事情について、2つの原因を指摘する。第1に、賃金が平均で実質5,8%上昇したこと。 輸入品との競争にさらされながらも、工業部門は、商業とサービス業と労働力を奪い合っているために給与調整を実施した。

第2の原因は、工業部門が自社の従業員でどれだけの生産を達成したかという、生産性だ。 2012年、工業部門の生産性は0.8%落ち込んだ。これは、2009年の-2,2%に次ぐ、これまでで2番目に大きな落ち込みだった。

工業部門の低い生産性は、研究開発(R&D)に対する企業の投資不足の結果であるだけでなく、インフラの不備と高い税負担の結果でもある。さらにIediは、「為替も同様に、極めて重要だった」と強調する。

コンサルタント会社LCAコンスルトーレスのブラウリオ・ボルジェス氏は、生産性の低下は、常に、経済成長率が潜在成長率を下回った場合に発生すると指摘する。

2012年の場合、雇用水準が1.4%低下した一方、工業生産は2.7%下落、勤務時間は1,9%短縮された。 2011年の場合、雇用が1%拡大する一方で工業生産は横ばいだった。2012年に工業生産が落ち込んだことで、工業部門の生産量は、国際金融危機が幕を開けた2008年と同水準に並んだ。「労働市場が硬直しておらず、技術を備えた労働者を見つけ出すことがこれほど困難でなければ、これらの労働者に職業訓練を施すコストが不要であれば、生産性の水準を維持するために工業部門は、この2年間、さらに多くの労働者を解雇していただろう」とボルジェス氏は言う。

生産が低迷する中で工業部門は、職業訓練を施した労働者が異業種、とりわけサービス業に移転することを避けるため、賃金の実質値上げを受け入れた。

専門家らは、政府の景気対策に触発された需要の拡大に後押しされた労働市場の過熱が、労働コストの上昇につながっているとも指摘する。最低賃金の年次調整政策も、給与の上昇圧力だ。一方で、ビスケットとパスタ業界大手のMジアス・ブランコのような企業にとっては、労働コストの上昇は需要の拡大を意味するのも事実。いずれにせよ、多かれ少なかれ、工業部門が労働コストの上昇圧力にさらされることは間違いない。(2013年2月24日付エスタード紙)

生産性 給与支払総額 労働コスト
木材 18.7% 7.1% -9.8%
コークス・石油精製・原子力・アルコール 4.7% 8.4% 3.5%
皮革・シューズ 3.0% 5.7% 2.6%
紙・印刷 3.0% 6.2% 3.1%
金属製品 1.5% 5.3% 3.8%
化学製品 1.4% 3.4% 2.0%
非金属資源 1.2% 5.6% 4.4%
繊維 0.7% 6.9% 6.1%
基礎金属 0.6% 5.0% 4.4%
ゴム・プラスチック 0.2% 4.9% 4.7%
工業全般 -0.8% 5.8% 6.6%
衣類 -0.7% 6.8% 7.6%
その他の製造業 -1.9% 9.2% 10.5%
食品・飲料 -3.7% 5.5% 9.5%
機械設備 -4.0% 5.0% 9.4%
鉱業 -4.1% 5.0% 9.4%
輸送設備 7.5% 3.5% 11.9%
電気電子製品 7.7% 4.9% 13.6%
タバコ 9.7% 4.6% 15.8%


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