中銀の発表によると、昨年のブラジルの経常収支は貿易収支黒字が大幅に落ち込んだ影響で542億ドルの赤字を計上して、統計を取り始めた1947年以降では記録を更新している。
しかし昨年の外資系企業の本国への利益・配当金送金額の減少並びに資本財・サービスに対する海外への送金の減少で経常収支赤字が予想を下回っているが、昨年12月の利益・配当金並びにブラジル人の海外旅行での支出が牽引して、84億ドルの経常収支赤字を計上していた。
中銀は今年1月の経常収支赤字は、貿易収支の大幅な赤字並びに夏休み休暇の旅行シーズン中のブラジル人の海外旅行増加による支出の増加で、83億ドルの赤字を予想している。
昨年のブラジルの経常収支赤字542億ドルはGDP比2.4%と2001年のGDP比4.2%に次ぐ記録を計上、また昨年の海外投資家による対内直接投資は、前年比2.0%減少の653億ドルであった。
中銀では今年の対内直接投資黒字は、2011年に記録した667億ドルを下回る650億ドルを予想、また今年の経常収支赤字を対内直接投資黒字と同じ650億ドルを予想、今年1月の対内直接投資は、前年同月比17.0%減少の45億ドルを予想している。
昨年のブラジル人の海外旅行での支出はドル高傾向にも関わらず、前年比4.6%増加の222億ドルと記録を更新したにも関わらず、2010年の前年比51.0%増加、2011年の30.0%増加と比較して伸び率が縮小している。
連邦政府は2011年に海外旅行でのクレジットカードによる支出に対して、6.38%の金融取引税(IOF)徴収を開始したために、ブラジル人旅行者による支出は現金払いの傾向となってきており、2011年のクレジットカードによる支出は全体の62.0%であったが、昨年は50.0%まで減少している。(2013年1月24日付けエスタード紙)
