今年のブラジルの国内総生産(GDP)伸び率は、1.5%を下回ると予想されているにも関わらず、人件費のインフレ指数を上回る調整が大半の製造業セクターで行われているために、ますますブラジル製品の価格競争力が失われて輸出が減少してきている。
これ以上の人件費の上昇は海外製品との価格競争力をさらに削がれるために、人員削減につながるオートメーション化を進めなければならないとサンパウロ州工業連盟(Fiesp)のジョゼ・カルロス・コエーリョ取締役はコメントしている。
労組総連合統計社会経済調査局(DIEESE)の調査によると、今年上半期のインフレ指数を上回る実質賃金の調整は製造業部門の96.5%に達しており、平均実質賃金はインフレ指数を2.23%上回っている。
75万人の組合員を抱えるサンパウロ州のブラジル中央統一労働組合(CUT)は、11月に8.0%の賃金調整で企業側と合意、これはインフレ指数を2.0%上回る実質賃金の上昇となっている。
ブラジルGM社の従業員の時給は20ドル~25ドルとなっているが、メキシコでは8ドル、中国では5ドル~6ドルとなっており、南米GM社のジャイメ・アルジーラ社長はサラリーの下方調整ができないブラジルの労働法の変更や組合との柔軟な交渉への変更が必要であるとコメントしている。(2012年12月9日付けエスタード紙)