国内経済の回復による外資系企業の本国への利益・配当金送金の51%増加並びにブラジル人の海外旅行での支出増加、輸入増加による貿易収支黒字の減少などが要因となって、10月の経常収支赤字は54億ドルを記録して10月の月間赤字記録を更新している。
国内消費の拡大による純益増加で外資系企業の本国への利益・配当金送金の増加は繋がっているが、一方でドルに対するレアル通貨安は送金額を縮小させる逆効果につながっている。
10月の外資系企業の本国への利益・配当金の送金は、24億ドルで統計を取り始めた1940年代以降では過去最高を記録、今月20日までの利益・配当金の送金は10億ドルに留まっているにも関わらず、利益・配当金の送金は20日以降に集中しているために、25億ドルに達して記録を更新する可能性があると中銀経済班のフェルナンド・ロッシャ氏は説明している。
10月のブラジル人の海外旅行による支出は、前年同月比26%増加の15億ドルに達しており、また海外からの機械・装置のレンタル料や輸送代などのサービス部門の支出は40億ドルに達して過去最高の赤字を計上している。
10月の海外からの生産部門への対内直接投資は、77億ドルと中銀が予想していた60億ドルを大幅に上回り、今年は中銀予想の600億ドルを上回ると予想されており、経常収支赤字を充分にカバーできると見込まれている。
また今後の海外からの生産部門への対内直接投資は、インフレ整備部門のコンセッション入札や2014年のサッカーのワールドカップ、2016年のオリンピックなど大型スポーツイベント向けの投資が目白押しとなっている。(2012年11月23日付けエスタード紙)