第3四半期の殺人事件による被害者は、前年同期と比較して24.90%増加した。この被害者数には、警察に抵抗して殺害された人物や武装強盗に殺害されたケースは含まれない。
犯罪組織により処刑された軍警隊員と、民間人の不審死が増加したことで、9月は、殺人被害者数が前年同月と比較して96%伸長した。135件の事件が発生しており、1日当たり、4人の被害者が出ている格好。この数字は月間の被害者数としても、統計の公表が始まった2011年1月以降で最大。いずれも、警察活動に抵抗し殺害されたケースや、武装強盗が襲撃後に被害者を殺害したケースは含まれない。いずれのデータも、28日、州公安局が発表した。サンパウロ市内の殺人事件の被害者数は、第3四半期で見ると、前年同期比24.7%の伸び。年明け以降、暴力事件が増加傾向にあることも、殺人事件の被害者数を押し上げた格好。1―9月期の被害者数は919件で、前年同期と比較すると22.7%の伸び。 殺人事件が伸長し始めたのは今年3月で、それ以降、6月を除き、前年を上回ってい推移している。
ロベルヴァル・フェレイラ・フランサ軍警大佐によると、「殺人事件の増加は、例えば、愛情のもつれや、運転中のけんか、家庭内のいさかいといった、一般的に犯罪とは無関係な人たちが関係するケースが増えているため」という。
フランサ大佐によると、2012年は既に85人の軍警隊員が死亡しており、内5人が、9月の事件である。しかしながら、「報道機関が報じているような、警察と犯罪組織の間の抗争が殺人事件の増加につながっていると結論付けるのは無理がある」という。
歴史的に、サンパウロ市南部は、市内の殺人事件ランキングでトップの地域である。 パルケ・サント・アントニオとジャルジン・エルクラノ、カッポン・レドンドを合わせて、118人が、1月から9月にかけて殺害されている。市北部のジャサナンが4位で、32人。同じく南部の、カンポ・リンポが1人少ない31人。
強盗後に被害者を殺害するケースも、際立って増えている。 サンパウロ市内では、9月に13件が記録されたが、前年同月は、4人だった。武装強盗の被害登録も、9月は29件が記録され、61%増加した。
治安面では、これまで増加し続けてきた財産目当ての窃盗・強盗事件が、9月は減少したことが明るい話題。 同様に、車両の強奪・窃盗事件も51.6%減少した。 一般的な強盗事件も、6.8%減少。市内ではこのほか、第3四半期に車両の強奪・窃盗が6.8%減少しているが、1―9月期では依然、前年を7%上回って推移している。
サンパウロ州で見ると殺人は、1年間で26%伸長した。州内で記録された殺人は、全体として見れば増加傾向だが、サンパウロ市内の殺人の増加ペースを下回る。 2012年9月は前年同月と比較して、26.6%の増加。 1月から9月にかけては、前年同期と比較して8.6%の増である。
また第3四半期のデータに基づくと、人口10万人当たりの殺人率は、10.8人と、世界保健機関(WHO)が多発状況と位置付ける10人を上回る。
武装強盗も同様に、1―9月期に前年比15%増と、上昇している。 一方で、財産目当ての窃盗は9月に11%減、1―9月期に1.7%増。 車両の強奪・窃盗は、1月から9月にかけて、前年同期を6.6%上回った。(エスタード紙 2012年10月26日付け)
