国際通貨基金(IMF)は、ブラジルの今年の国内総生産(GDP)伸び率を前回の2.5%から1.5%と大幅に下方修正、昨年のGDP伸び率2.7%を大幅に下回ると予想している。
予算管理省では今年のGDP伸び率を2.0%と大幅に下方修正しているが、IMF基金の予想である今年のGDP伸び率1.5%は中銀の予想である1.6%とほぼ一致した予想となっている。
IMF基金では、今年のブラジルの財政プライマリー収支黒字をGDP比2.7%と連邦政府の財政プライマリー収支目標であるGDP比3.1%には達しないと予想、連邦政府に対して、ブラジルコストとなっているインフラ整備部門を含む構造改革の実施を奨励している。
同基金では、今年の南米諸国のGDP伸び率は全てブラジルを上回ると予想、鉱物資源の国際コモディティ価格が大幅に下落しないと仮定した場合、チリのGDP伸び率は5.0%、コロンビアは4.3%、ペルーは6.0%、エクアドルは4.0%とそれぞれ予想している。
IMF基金では今年のラテンアメリカの平均GDP伸び率を前回の3.4%から3.2%、来年は4.2%から3.9%とそれぞれ下方修正、昨年の世界の平均GDP伸び率は3.8%、今年は3.3%、来年は3.6%を予想している。
ヨーロッパの債務危機にも関わらず、ラテンアメリカ諸国の今年のGDP伸び率が好調に推移しているのは、ヨーロッパ向け輸出が全体の10%に留まっているためにそれほど影響を受けていないが、米国の景気がさらに悪化すればラテンアメリカ諸国に対する影響は大きい。
南米諸国ではヴェネズエラ並びにアルゼンチンのインフレ率が非常に危惧されており、昨年のヴェネズエラのインフレ率は26.1%、今年は23.2%、来年は28.8%まで上昇すると予想、昨年のアルゼンチン政府発表の公式インフレ率は9.8%、今年は9.9%、来年は9.7%が予想されているにも関わらず、実際はもっと高いインフレ率が見込まれている。
昨年の中国のGDP伸び率は9.2%、今年は7.8%、来年は8.2%、前記同様にロシアは4.3%、3.7%、3.8%、インドは6.8%、4.9%、6.0%、米国は1.8%、2.2%、2.1%とそれぞれなっている。(2012年10月9日付けエスタード紙)