昨日、中銀はインフレーションレポートを発表、今年の国内総生産(GDP)伸び率を3か月前の予想2.5%から1.6%と大幅に下方修正、6月にスイスクレジット銀行のエコノミストがブラジルの今年のGDP伸び率を2.0%から1.5%に下方修正した際に、マンテガ財務相は、そんな僅かな数字の伸び率に留まるわけはないと一蹴していた数字に接近してきた。
今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想4.9%から5.2%に上方修正され、国家通貨審議会(CMN)のインフレ目標中央値である4.5%を大幅に上回るが、目標上限値6.5%を大幅に下回ると予想している。
8月の中銀の通貨政策委員会(Copom )では政策誘導金利(Selic)を0.5%引下げて7.5%に決定、中銀の経済政策委員会のカルロス・ハミルトン取締役は、Selic金利を更に0.5%引き下げる可能性を否定していない。
多くの金融市場関係者は、2013年末のSelic金利を8.25%と予想しているにも関わらず、中銀の関係者は来年のSelic金利は7.5%で長期間推移すると予想して、マンテガ財務相が述べたSelic金利の引上げの必要要因がないというコメントと一致している。
またインフレーションレポートでは、来年の上半期末のGDP伸び率は年率換算で3.3%に上昇すると予想、しかしマンテガ財務相のGDP伸び率予想の4.0%よりも大幅に下回る予想となっている。
ジウマ・ロウセフ大統領が製造業部門の活性化政策として、昨年8月に第一次ブラジル マイオール プラン並びに工業製品税(IPI)など一連の経済活性化政策を導入したにも関わらず、ヨーロッパの債務危機や米国の景気先行き不透明感の増加などでブラジル国内景気が停滞している。
中銀の6月の製造業部門のGDP伸び率1.9%の予想から一転してマイナス0.1%に下方修正、また連邦政府は経済成長加速プログラム(PAC)関連投資を中心に投資促進政策を打ち出しているにも関わらず、今年の投資の伸び率は前回予想の1.0%増加から一転してマイナス2.2%に下方修正されている。
また今年の農畜産部門のGDP伸び率は、前回予想のマイナス1.5%からマイナス1.4%と僅かに上方修正、今年のサービス部門のGDP伸び率は前回予想の2.8%増加から2.2%増加に下方修正、来年のサービス部門のGDP伸び率は最低サラリーの修正が小幅で低所得層の消費がそれほど伸びないと予想している。(2012年9月28日付けエスタード紙)