ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、昨年8月から政策誘導金利(Selic)は9回連続で切下げ並びに連邦政府の一連の国内経済活性化政策、減税政策の導入にも関わらず、第2四半期の国内総生産(GDP)伸び率は、前四半期比で0.4%に留まっている。
MB Associados社のエコノミストのセルジオ・ヴァーレ氏は、今年のGDP伸び率を7月並びに8月の鉱工業部門の回復が遅れているために、前回の1.5%から1.3%に下方修正、また2013年のGDP伸び率を3.0%と予想している。
第2四半期のGDP伸び率は、前年同期比で0.5%の増加に留まって2009年第3四半期以来では最低となっており、僅かにサービス部門並びに一般消費が僅かに伸びている。
第2四半期のGDP伸び率では、農畜産部門がトウモロコシ並びにコーヒー、綿花の生産が好調に推移したため前四半期比で4.9%、年率換算では21.0%と大きく伸びている。
連邦政府による一連の国内経済活性化政策並びに減税政策の導入にも関わらず、第2四半期の工業部門のGDP伸び率は前四半期比でマイナス2.5%、前年同期比でマイナス2.5%となっている。
第2四半期の製造業部門のGDP伸び率はマイナス5.3%と大幅に落ち込んでおり、6月の過去12カ月間では電気材料セクター並びに機械・装置セクター、自動車セクター、衣類・アクセサリーセクター、医薬品セクター、履物セクターの落ち込みが牽引して、マイナス2.9%となっている。
また第2四半期の鉱業部門は、鉄鉱石並びに石油・天然ガスの生産落ち込みが牽引して前年同期比マイナス1.8%、建設部門は前年同期比1.5%増加したが、前四半期比ではマイナス0.7%と記録している。
第2四半期の資本財やサービスの輸出は前四半期比マイナス3.9%、前年同期比マイナス2.5%、輸入は前四半期比1.9%増加、前年同期比1.6%増加している。
第2四半期の住宅投資や設備投資、公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)は、レアル高の為替で機械・装置などの輸入急増の影響を受けて、国内の機械・装置製造部門の生産が大幅に減少した影響で前四半期比マイナス0.7%、前年同期比マイナス3.7%を記録している。
第2四半期の一般消費は前四半期比0.6%、前年同期比2.4%とそれぞれ増加、第2四半期の連邦政府の公共支出は前四半期比1.1%、前年同期比3.1%とそれぞれ増加している。
第2四半期の国別の前四半期比のGDP伸び率の比較ではチリが1.7%、メキシコが0.9%とそれぞれブラジルのGDP伸び率0.4%を上回っており、韓国並びに米国はブラジルのGDP伸び率と同率の0.4%となっている。
ドイツ並びに日本の第2四半期の前四半期比のGDP伸び率は0.3%、オランダは0.2%、ヨーロッパ連合の平均はマイナス0.2%、スペインはマイナス0.4%、英国はマイナス0.5%、イタリアはマイナス0.7%、ポルトガルはマイナス1.2%となっている。
一人当たりのGDPの比較では米国が4万8,100ドルでトップ、オランダ4万2,300ドル、ドイツ3万7,900ドル、英国3万5,900ドル、フランス3万5,000ドル、日本3万4,300ドル、ヨーロッパ連合の平均3万4,000ドル、韓国3万1,700ドル、スペイン3万600ドル、イタリア3万100ドル、ポルトガル2万3,200ドル、チリ1万6,100ドル、メキシコ1万5,100ドル、ブラジルは1万1,600ドルとなっている。(2012年9月1日付けエスタード紙)