ベネズエラがメルコスールに加盟するのに反対するというパラグアイ上院の最終判断を受けて、メルコスールを入れる棺を作る槌音が、さらに高くなっている。ブラジルとアルゼンチン、ウルグアイの各国政府から受けた厳しい制裁期間が終われば、パラグアイは、来年にもこの関税同盟の政策判断の場に復帰する。 首脳会議では5人の大統領が参加するが、その内の1人つまりベネズエラは、このクラブの創立メンバーの1人つまりパラグアイから非合法と見なされるわけだ。
そのガバナンスの過程で、他の3人のメンバーが、法的コミットメントへの対応を政治的判断、もっと単純に言ってイデオロギーで塗り替えるというモラルハザードを起こしている中で、このクラブはどのように運営されるのだろうか?
パラグアイがメルコスールで資格停止に追い込まれたのは、ジウマ・ロウセフ大統領とクリスチーナ・キルチネル大統領が、パラグアイの国内法に抵触するかどうかを一切考慮することもなく、フェルナンド・ルゴ大統領に対してクーデターによる追放が行われたと判断したからに他ならない。ウルグアイのホセ・ムヒカ大統領は、明確な意思表示をすることなく、同盟国の判断を受け入れた。
その時点でベネズエラのメルコスール加盟プロセスは、パラグアイの上院で審議中だった。強い反発があることは分かっていたが、最終判断は下されていなかった。ブラジルとアルゼンチン 、ウルグアイは既に承認していたが、5カ国目のメンバーが加盟するには、メンバー全会一致で承認されるかどうかにかかっていた。ブラジルとアルゼンチンの2カ国の大統領は、新たな加盟国のためにドアを開こうと、パラグアイの資格停止を利用したのだ。ウルグアイのホセ・ムヒカ大統領はここでも改めて明確な意思表示を避け、同国の副大統領と外務大臣の意見に反してこれに合意した。その後の数日間、ジウマ・ロウセフ大統領とクリスチーナ・キルチネル大統領の2人は、クーデターを痛烈に批判し、メルコスールの制度に反する暴力行為だと非難した。
フェルナンド・ルゴ大統領が失脚した直後、米州機構(OAS)事務局長でチリ人のホセ・ミゲル・インスルサ氏が、ミッションを率いてパラグアイ入りした。 ブラジルを含めた複数の国の政府が、フェデリコ・フランコ大統領とその支持者らをクーデター主導者としてひたすら非難する中、彼は、報告書の中で同国の政治が適正な状態だったと強調した。
OAS評議会は今週、最終的に、この問題に関して協議した。その検討作業は、全員から支持を取り付けることなく終了したが、大使の大部分はインスルサ氏の報告書を支持した。報告書に対する公式声明は出されなかったが、パラグアイ代表のウーゴ・ベルナルディーノ・サギエル氏は、26カ国の大使がOAS事務局長の見解を支持したとコメント。反対したのはわずか8カ国で、当然ながら、ブラジルとアルゼンチン、ベネズエラがそこに含まれる。公式に表決が取られなかったものの、パラグアイ政府の勝利ということには疑問の余地がない。パラグアイ当局者自身、4月に予定される選挙に向けた選挙運動と準備、選挙の実施に関連して、12月からオブザーバーを派遣するようOASに要請した。
8日には、パラグアイ上院は、最終的にベネズエラの加盟の提案に対する票決を実施した。反対が31票、賛成が3評だった。11人の上院議員が棄権した。ジウマ・ロウセフ大統領とクリスチーナ・キルチネル大統領による残酷な過失、そしてホセ・ムヒカ大統領の決断力のなさによる過失に、メルコスールの状況がさらに複雑になる判断が加わったことになる。
ベネズエラ加盟の適法性は、メンドーサの首脳会議で3人の大統領により採択された時点で、既に疑わしいものだった。メルコスールの協定では、創立メンバーの全会一致により新規加盟国を認めるとあり、いずれかの国が活動停止処分を受けることは想定していない。 この条文は、反故にされたわけだ。
メルコスールにおけるその他の政治的判断も同様に、全会一致が原則だ。パラグアイ政府が5カ国目のメンバーの加盟を拒否しているのに、パラグアイの復帰後にこの条件をどうすれば満たすことができるだろうか? この問題がなかったとしても、この経済ブロックは既に、平凡な外交的目的に加えて、単純な自由貿易圏として機能することもできない有様で、最悪の状況に向かって進んでいる。設立当初の数年間の輝かしい未来は色あせ、メルコスールは現在、経済ブロックとしては麻痺しており、加盟国によるあらゆる意欲的な提案やスマートな提案が空転している。関税同盟としてのメルコスールは埋葬してしまい、真摯に、当初の目的に回帰するのが望ましい。(2012年8月26日付エスタード紙)