ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると、ブラジル国内の製造業部門の生産レベルは5年前のレベルまで低下しており、イタウー銀行並びにブラデスコ銀行のエコノミストは、今年の製造業部門の生産は前年比でマイナス0.5%からマイナス2.2%に留まると予想している。
ブラデスコ銀行経済班は、6月から12月までの製造業部門の生産が平均で0.95%増加しても今年の生産はマイナス1.5%に留まると予想している。
ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)では、現在の製造業部門の設備稼働率は83.8%を見込んでおり、製造業部門の設備稼働率は、最低でも85%以上必要であるとイタウー銀行のエコノミストはコメントしている。
連邦政府による一連の減税措置や経済活性化政策の導入、昨年から8回連続で切下げられている政策誘導金利(Selic)の影響による公立並びに民間銀行による金利の引き下げやクレジット拡大の影響で、今年下半期からの製造業部門の増産が予想されているが、ヨーロッパの財政危機並びに中国の国内経済の後退で、ブラジルの輸出にブレーキがかかっている。
貿易研究センター(Funcex)では6月の輸出量は前年同月比13.6%減少、特に完成品の輸出は21.6%と大幅に減少、上半期の輸出量は僅かに0.4%増加に留まっている。
過去12カ月間のレアルに対するドルの為替は、R$1.575から R$2.037と30%の大幅な上昇となっているにも関わらず、今年の輸出額は1.7%減少、6月は14.2%減少している。
今年上半期のラテンアメリカ向け輸出は、アルゼンチンが保護貿易政策を導入しているにも関わらず、前年同期比10%増加、しかし債務危機問題に見舞われているヨーロッパ諸国向けの輸出は50%減少している。(2012年7月15日付けエスタード紙)