国内経済を活性化するために、一連の経済刺激策を導入しているにも関わらず、一向に国内景気が向上しないために、昨日、連邦政府は、経済成長加速プログラム(PAC)関連のブラジル製品購入プログラムを発表、総額84億3,000万レアルを投資する。
ヨーロッパの債務危機が2008年のリーマン・ブラザーズ銀行の破綻をきっかけにした世界金融危機よりも深刻であるために、ジウマ・ロウセフ大統領は、ブラジル企業の投資を促進するために、社会経済開発銀行(BNDES)の長期金利(TJLP)の6.0%から5.5%の引下げを命じた。
今回のPAC関連の84億3,000万レアルのブラジル製品購入プログラムを合わせると2012年のPAC関連の投資は、426億レアルから510億レアルに増加、PAC関連投資では過去最高となる。
ブラジル製品購入プログラムでは、旱魃に見舞われている地域を対象に水資源確保のために井戸掘削機50台購入に1,350万レアル、トラクター3,000台購入に8億7,000万レアル、トラック8,000台購入に22億8,000万レアル、医療・保健分野では2,125台の救急車購入に3億2,630万レアル、移動式歯科治療向け軽トラック1,000台購入に1億5,420万レアルを投資する。
都市鉄道向けの160車両購入に7億2,100万レアル、連邦警察並びに連邦道路警察向けに500台のオートバイ購入に2,230万レアル、防衛庁向けに装甲車40台購入に3億4,200万レアル、移動式ミサイル発射の装備車30台購入に2億4,600万レアルを投資する。
教育部門向け投資では、国内生産能力の36%に相当するスクールバス8,570台購入に17億1,400万レアル、公立校向けの椅子や机などの備品300万点購入に4億5,600万レアルの投資を発表している。
ヨーロッパ債務危機などが発生しなければ今年の世界経済は6.0%伸びると予想されていたが、今では3.0%の成長に留まると予想されており、この連邦政府購入プログラムは、州政府や市町村の経済活性化にも寄与するために、ブラジルの国内経済は徐々に拡大していくとギド・マンテガ財務相はコメントしている。
今回の連邦政府によるブラジル製品の購入パッケージはGDPを0.2%押し上げる効果があるものの、民間の投資を促進する減税政策を期待していたとLCAコンサルタント社のチーフエコノミストノブラウリオ・ボルジェス氏はコメントしている。
連邦政府が発表したこの購入パッケージは、長期的にはインフラ部門の投資を促し経済活性化につながるにも関わらず、ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)のサミ・ダナ教授は、今年のGDP伸び率は最高でも2.5%に留まるとコメントしている。(2012年6月28日付けエスタード紙)