ブラジル政府は保護貿易主義を採用してセーフガードを敷いているアルゼンチン政府に対する報復措置として、アルゼンチンからの自動車輸入に対して、世界貿易機関(WTO)が認めている60日を上回る90日間に及ぶ通関手続きの遅延措置を採用している。
ブラジルはアルゼンチンのブラジルの繊維製品並びに履物、機械・装置、食料品に対するセーフガード採用に対する報復措置のために、ブラジル向け自動車輸出のライセンス許可の遅延措置を採用している。
今日、アルゼンチンのメンドーサ市でメルコスール会議の開催前に、両国の政府高官がこの問題について話し合うが、今年5カ月間のブラジルのアルゼンチン製自動車の輸入は、前年同期比13.8%減少の20億5,000万ドル、ブラジルからの自動車輸出は1.7%減少している。
ブラジルは、アルゼンチン製の自動車輸入に対するライセンス許可の遅延措置を昨年5月から採用、自動車並びに自動車パーツの両国の貿易に占める割合は、47%に達しているために影響が大きい。
ブラジル履物工業協会(Abicalçados)によると、ブラジルのアルゼンチン向け履物169万足がライセンス許可待ちであり、そのうち1万2,000足は、1年以上足止めされている。
今年5カ月間のアルゼンチン向け履物輸出は、前年同期比59%減少の139万2,000足と大幅に減少して、中国製履物にマーケットシェアを奪われており、南大河州のペガーダ履物社は、ブエノス・アイレス支店の従業員を帰国させている。
今年5カ月間のアルゼンチン向け繊維製品の輸出は24%減少、また800万ドル相当の繊維製品が輸入ライセンスを待っているとブラジル繊維工業協会( Abit )のドミンゴス・モスカ氏は説明している。(2012年6月26日付けエスタード紙)