欧州債務危機などの影響を受けて、国際金融市場での流動性が低下しているために、ブラジルと中国は自国通貨を融通し合う最大600億レアル(約300億ドル、約1,900億元)の通貨スワップ協定にサインした。
国連持続可能な開発会議(リオ+20)に出席するためブラジルを訪問中の中国の温家宝首相とブラジルのジウマ・ロウセフ大統領は、ブラジルにとって最大の輸出市場を抱える中国と、貿易並びに投資、テクノロジー、農業、文化などを促進するために、今後10年間の色々な分野の協定にサインした。
中国政府は、ブラジルのエンブラエル社がエグゼクティブジェット機のレガシー650型を中国企業AVIC社と共同で、中国国内での生産を承認、また両国は、sino-brasileiro衛星の今年11月と2014年11月の打ち上げにサインした。
ペトロブラス石油公社と中国の石油公社ペトロチャイナ社との石油・天然ガス分野の共同開発は、大きなシナジー効果が見込まれるために、ギド・マンテガ財務相は、中国政府に投資促進を奨励している。
メキシコのロスカボス市で開催されたG20の首脳会議の合間に、ブラジル並びにロシア、インド、中国、南アフリカの主要新興5カ国(BRICS)は、国際通貨基金(IMF)への資金拠出を拡大するとともに、国際的な金融安定化に向けた取り組みの一環として、通貨スワップを検討することで合意していた。
BRICS諸国の外貨準備高の合計は、4兆5,000億ドル(そのうち中国は3兆2,000億ドル)に達しているために、世界金融市場が危機に陥ってもそれほど影響は及ばないが、マンテガ財務相は、先進国の景気回復には時間がかかるために、中国やブラジルが世界の経済成長を牽引しなければならないとコメントしている。(2012年6月22日付けエスタード紙)