ブラジル地理統計院(IBGE)の6大都市圏対象の失業率調査によると、5月は製造業部門の雇用が減少しているにも関わらず、サービス業部門の雇用創出が牽引して、失業率が5.8%と前月の6.0%をさらに下回った。
一方でブラジル全国の正規労働手帳所有の労働者を対象にした就労・失業者管理センター(Caged)の5月の雇用調査では、僅かに13万9,679人の雇用創出で2009年5月以来では最低となっている。
IBGE統計院の5月の失業率5.8%は、2002年5月以来の最低を記録しているが、ヨーロッパの債務危機や中国の景気後退などの影響で、ブラジルの国内経済が停滞しているにも関わらず、失業率が減少したのは、生産性が落ちたために雇用が増加したと推測されている。
5月の雇用はサービス部門が牽引しており、そのうち教育並びに医療、公共サービスセクターの雇用は21万7,000人、ホテルや娯楽を含むサービスセクターは14万人、企業向けアウトソーシングサービスは、17万6,000人とそれぞれ大幅な雇用増加となっている。
IBGE統計院による第1四半期の国内総生産(GDP)の前年同期比の伸び率の比較では、サービス部門が1.6%、一般消費は2.5%とそれぞれ増加したが、鉱工業部門はマイナス0.1%であった。
五月の鉱工業部門の雇用は前年同月比ではマイナス1.4%、前月比では0.6%増加、建設部門は上記同様4.8%、マイナス2.9%、商業部門は0.1%、0.4%とそれぞれ増加している。(2012年6月22日付けエスタード紙)