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(論評)将来のための計画 2012/06/20

スエリー・カルダス

FHC(カルドーゾ)政権が、州知事と市長に対して負債をこれ以上拡大させる道を閉ざした時、州政府と市役所の財政状態は、まさにカオスだった。ほとんどすべてが失敗し、当時はすべての税収が公務員給与への支払いに回されていたために、1センターボの投資すら不可能だった。一部のケースでは、その給与の支払いすらままならなかった。警察がストを決行し、学校では子供の声が失われ、病院には医師が出勤しない……。当時、ブラジル全国でこのような劇的な状況が見られた。アラゴアス州のケースでは、裁判官の給与が数か月にわたり未払いになり、司法長官が、ブラジリアに裁判所の鍵を渡しに行ったほどだった。

これは、選挙の運動資金を調達するために投資資金を流用するという、稚拙で無責任な知事たちの長年にわたるガバナンスの終焉だった。州財政の金庫が空になると、彼らは、さらなる資金を求めてブラジリア詣でを行った。FHC政権はこれに終止符を打ち、州政府が連邦政府に抱える負債の再交渉に、財政の健全化と、次の選挙を主眼にするのではなく住民にフォーカスしたガバナンスへの復帰という、新たな行政慣行の条件を加えた。財政責任法は、プログラムの成功のために不可欠だった。それから15年が経過し、このカオスは克服され、州政府は計画的な予算を策定し、税制を改善させて税収を回復、住民に対する投資を拡大している。各州政府が現在置かれた立場は、あのFHC政権当時に直面した状況と、大いに異なる。現在、ジウマ大統領が15日に実施したように州知事をブラジリアに呼び寄せることはあるが、それは、彼らの州内で実施されるインフラ計画に対して、新たな負債の受け入れにインセンティブを与え、その融資に対して公営銀行の営業を配備するのが目的である。彼らにはFHC時代のようなストレスはなく、ジウマ時代の恩恵を享受している。ただ、この恵みに至るまでには、緊縮財政と、整合性のある予算計画を策定すること、規律ある財政と収支のバランスを取ることを強制する戦略的活動が必要だった。ガバナンスは、問題の診断と、進むべき方向の決定、活動の策定、目標の明示、プライオリティーの定義、現時点の判断に長期的視点を加える効果をもたらす。方向性が定まらなければ、知事はジグザグに進み、でたらめに打って出ては、情熱の火を消し、積み木を積み上げては崩していく。それは、良質で整合性のある政策が欠如していることを隠ぺいするための、即興劇だ。

それがジウマ政権に欠けている部分で、かつ、行き当たりばったりで、経済成長への回帰に向けた対策が即興劇になっている原因である。無数の例の1つは、インフラ工事に投資する州政府に対してBNDESとブラジル銀行が提供する不適切な融資である。もし民間企業であれば国内外で大規模かつ利益率の高い企業が枯渇しているために撤退しているような状況で、州政府は、それに反対するどころか、逆に、この官営2銀行から融資を受け入れている。しかしながら、もしそれが十分に検討の上で構築された投資政策の一環ならば、つまり事前にこの国のために定められた計画の一部ならば、各種のクレジットは既に、工事を推進して、新規雇用を創出し、地域経済を振興し、2011年と2012年の年明けにグダグダだった経済の回復を支えていたはずだ。即興劇では、効果が得られるチャンスも縮小する。ジウマ大統領の狙いは政治的ではなく、むしろ、州知事に対して早急に、かつ選挙の直前に、現金をばらまくというもの。これでは野党に対し、政府が候補者に対して州知事の支持を獲得し、選挙目的で公共予算を扱うと攻撃する口実を与えてしまう。ブラジルの政治家の歴史的悪行に基づけば、受け取った融資が知事と手を組む市長候補の選挙キャンペーンに流用される可能性があるのは、疑うまでもない。これは、もし政府の計画が長期的見地から実施されているならば、避けることができたはずのものだ。

ジウマ大統領は発足から既に1年半を経たが、依然として方向が定まらず、あらゆる方向に銃弾を撃つばかりで、標的を射ちそこね続けている。結果は、ガタガタのGDPであり、負債を抱え込むことになった大衆であり、投資の落ち込みであり、遅れ続ける空港であり、小ぢんまりさせられたPACであり、不透明な未来である。まだ、ゲームの流れを変える時間は残されている。しかし問題は、閣僚と経済スタッフが、未来に向けた計画を策定して実施するだけの能力があるのか、ということだ。(2012年6月17日付エスタード紙)

スエリー・カルダス:ジャーナリスト - PUC-リオ教授



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