中銀の最終フォーカスレポートによると、今年の国内総生産(GDP)伸び率を6回連続で下方修正、前回の2.53%から2.30%と大幅に下方修正している。
ヨーロッパの財政危機や中国の景気減速などで、ブラジルの企業経営者は投資を控えており、特に製造業部門は、在庫調整による減産や国内消費の後退など先行き不透明感が増加しているために、生産減少に結びついている。
昨年8月から継続している政策誘導金利(Selic)の引下げ並びにクレジット拡大、一連の経済刺激策の導入、連邦政府による公共投資の拡大にも関わらず、内需拡大の効果が表面化していない。
今年の鉱工業部門のGDP伸び率は大幅に減少すると予想されており、1か月前のフォーカスレポートの予想1.58%から最終レポートでは、0.63%と大幅に下方修正されている。
Gradual Investimentos社のチーフエコノミストのアンドレ・ペルフェイト氏は、連邦政府による州政府への200億レアルに達するインフラ投資向けクレジットによる効果は、2013年以降になると予想している。
大半の金融エコノミストは、現在のSelic金利8.5%は7月11日に再度0.5%切下げられて、今年は8.0%を予想していたが、一向に好転しない国内経済並びにインフレ圧力の後退で、8月29日に更に0.5%切下げられて7.5%になると予想している。
今回のフォーカスレポートでは、インフレ指数である広範囲消費者物価指数(IPCA)を5.03%から5.00%に下方修正、連邦政府の中央目標値の4.5%に接近してきている。(2012年6月19日付けエスタード紙)