ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、第1四半期の国内総生産(GDP)伸び率は前四半期比0.2%、年間換算では0.8%と連邦政府目標の4.5%を大幅に下回っており、また中銀の最終フォーカスレポートのGDP伸び率3.0%よりも大幅に下回っている。
ブラジルの第1四半期のGDP伸び率は、ブラジル並びにロシア、中国、インド、南アフリカで構成されるBRICS諸国の中で最低となっており、米国並びにドイツのGDP伸び率も下回っている。
過去12カ月間のブラジルのGDP伸び率は僅かに1.9%に留まっており、第1四半期の公共投資の伸び率は前四半期比1.8%、前年同期比2.1%、年率換算では7.4%の低い伸び率に留まっている。
第1四半期の農畜産部門のGDP伸び率は、北東地域の長引く旱魃並びに大豆生産で大きな被害が発生した南部地域の旱魃の影響を受けて、前四半期比ではマイナス7.3%、年率換算ではマイナス32.6%となっている。
しかし、連邦政府の白物家電などへの減税政策の適用を受けた製造業部門の第1四半期のGDP伸び率は1.9%増加、年率換算では7.8%と大幅な伸び率を記録、工業部門の前年同期比のGDP伸び率は0.1%に留まったが、製造業セクターは2.6%を記録している。
第1四半期の住宅投資、設備投資や公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)は、レアル高の為替で機械・装置などの輸入の急増の影響を受けて、国内の機械・装置製造部門の生産が大幅に減少した影響で、マイナス1.8%と2009年第1四半期以来では最悪となっている。
昨年8月から連続して切下げられている政策誘導金利(Selic)にも関わらず、延滞率の増加で与信審査の強化に伴って、クレジット部門が縮小してきているために、第1四半期の金融サービス部門は、前年同期比マイナス0.8%を記録している。
全国商業連合(CNC)では、ヨーロッパの財政危機並びに中国のGDP伸び率の下方修正などの影響を受けて、今年のクレジット部門の伸び率を12%と予想、昨年のクレジット部門の伸び率17%を大幅に下回ると予想している。
第1四半期のサービス部門のGDP伸び率は、情報サービス並びに教育、小売、卸売などが牽引して前四半期比0.6%、前年同期比1.6%とそれぞれ増加している。(2012年6月2日付けエスタード紙)