プライスウオーターハウスク-パー社の鉄鉱関連スペシャリストのジム・フォーブス氏は鉄鉱石や石炭などのコモディティ価格が高騰して、鉄鋼メーカーにとってはコスト上昇で収益性が圧迫されているために、今後も鉄鉱石や石炭生産会社の買収が継続すると予想している。
今年は10億ドル以上の鉱山会社買収案件は7件に達しており、中国の鉄鋼メーカーは12.2 億ドルでItaminas鉄鉱石鉱山を買収、ヴァーレ社、BHP Biliton並びにリオ・チントの3社で世界の鉄鉱石生産の70%近くを占めて、寡占化が進んで価格交渉では優位に立っている。
しかしアルセロール・ミッタルを筆頭に世界5大鉄鋼メーカーのシェアは16%と鉄鉱石生産企業の寡占化とは比較にならないぐらい少なく、ミッタル社は6%、その他の4大メーカーのシェアは2.5%と非常に少ない。
ブラジルの一人当たりの鉄鋼消費量は年間93キロと米国や韓国と比較して非常に少ないために、今後の国内の鉄鋼消費の拡大が見込まれている。
2004年から金融危機前の2008年にかけて世界の鉄鋼メーカーの再編が進んだが、今後3年から4年間に亘って業界内の買収や合併による再編が見込まれている。(2010年9月8日付けヴァロール紙)