ブラジル政府は天然鉱物資源開発に対して新規制を国会に提出してむやみに外資系企業のブラジル国内での資源開発に歯止めをかけるが、しかしリチウムは電気自動車のバッテリーには欠かせない戦略的資源であるために開発を急いでおり、また今後は原子力発電関連に応用が可能なために、リチウム鉱の輸出などで規制を設けると予想されている。
ブラジル国内のリチウム鉱山はミナス州北部のアラスアリ鉱山が有名であるが、現在はブラジルではリチウム鉱を付加価値の低いガラス、セラミック並びに塗料の原料として利用されているに過ぎない。
2007年の世界のリチウム鉱の埋蔵量は1,070万トンが確認されているが、ボリビアが世界の埋蔵量の50.5%、チリ28.0%、中国10.3%、ブラジルは1.3%となっている。
世界最大のリチウムの埋蔵量を誇るボリビアのウユニ湖開発事業権を獲得するために、日本やフランスなどは開発権を握るボリビア政府の歓心を買おうと経済援助に集中してきたが、 エボ・モラーレス大統領は最も経済的なリチウム抽出法を提示した国に開発優先権を与える事を提案している。
ブラジル国内ではミナス州以外のリチウム鉱はセアラー州でも確認されているが、米国はリチウム鉱が今後最も重要な戦略的鉱物であるために、10年以上も米国内のリチウム鉱の埋蔵量を発表していない。(2010年4月20日付けヴァロール紙)