連邦政府は農業大国のブラジルが化学肥料を輸入に依存して、コモディティ価格の変動に左右されている現状を打開するために、国内で化学肥料の原料となる窒素、リン酸、カリウムなどを生産しているペトロブラス石油公社とヴァーレ社に開発に拍車をかけるように要請している。
特にカリウムは国内消費の91%を輸入に依存しているために国内での増産が急がれているが、ペトロブラスはアマゾナス州のノーヴァ・オリンダにロシア並びにカナダに次ぐ世界3位の埋蔵量を誇る鉱山を所有しているにも関わらず、鉱山開発に20億ドルの投資が必要なために開発が遅れている。
またペトロブラスが所有していたセルジッペ州のカリウム鉱山はヴァーレが民営化される前に譲渡されたが、民営化後のヴァーレは細々と生産しているために連邦政府から圧力がかかっている。
エジソン・ロバン元鉱山エネルギー相は生産していない鉱山に対して、鉱山会社から鉱山接収をする新規制を設ける提案を行って、開発に拍車をかけさせる準備を行っていた。
また連邦政府は化学肥料生産を監督する公社設立を検討して、ペトロブラス並びにヴァーレに対して増産に拍車をかけさせる。
連邦政府は経済成長加速プログラムの第2次プロジェクト(PAC2)では4プロジェクトを予定、セルジッペ州に硫酸アンモニア工場、南マット・グロッソ州トレス・ラゴア市に窒素工場、ミナス州のウベラーバ市に硫酸アンモニア工場、エスピリット・サント州に硫酸アンモニア工場並びに窒素工場建設を予定している。
これらの肥料工場の投資総額は112億レアル、そのうち91億レアルは2011年から2014年の投資が見込まれており、国内での増産に拍車をかける。(2010年4月1日付けエスタード紙)