昨年9月に始まった世界金融危機で世界鉄鋼需要が大幅に落込んだ影響を受けて、ヴァーレ社の第1四半期の鉄鉱石生産は前年同期比37.1%と大幅な減産を強いられており、前四半期比ではマイナス25.9%であった。
第1四半期の鉄鉱石生産は前年同期の7,448万トンから2,760万トン減産の4,686万トンまで大幅に低下している。
また金融危機前の過熱気味な鉱物コモディティ需要が世界的に減少したために、鉄鉱石以外でもパレット生産が-69.9%、マンガン-77.1%と大幅な減産を余儀なくされている。
世界の鉱物需要の落ち込みに伴ってヴァーレ社のニッケル生産も-10.9%、ボーキサイト-13.1%,アルミナ-10.3%,銅鉱石はマイナス10.2%と軒並み減産となっている。
昨年の中国向け鉄鉱石はヴァーレの鉄鉱石輸出の17.3%を占めたが、アジア向けは40.9%でトップ、米州31.1%、ヨーロッパ向けは24.5%であった。
ヴァーレの鉄鉱石減産はヨーロッパの鉄鋼生産がマイナス43.8%,米国・カナダ-52.1%、ブラジルが-42.1%とそれぞれ大幅に落込んだ影響を受 けているが、アジアの鉄鋼生産は日本のリッセッションがかなり深刻であるにも関わらず、8.9%の落ち込みに留まっている。
今後の世界の鉄鋼需要の大幅な増加は見込めないが、中国の鉄鉱石在庫の減少が確認されれば、下半期からの鉄鉱石需要の増加が期待できる。(2009年4月29日付けエスタード紙)