世界金融危機発生以前は鉄鉱石の現物取引価格が長期契約価格の2倍であったが、今では長期契約価格を20%下回る逆転現象が発生しており、今後の長期契約の価格交渉の難航が予想されている。
過去10年にわたって鉄鉱石価格は上昇カーブを描いていたが、先週の中国向け現物価格はトンあたり69ドルから70ドルと大幅に下落したが、輸送代10ドルを含む長期契約価格は90ドルで推移しているために、価格の見直しを余儀なくされる。
4月の長期契約価格は80ドルに対して現物価格は156ドルであったが、10月には鉄鉱石スポット価格は110ドルまで下げており、生産コストを割る鉄鉱山もでてきている。
来年の鉄鉱石価格は15.0%の下落が予想されており、リオ・チントは減産を発表したが、3,000万トンの減産を発表していたヴェーレ社は4,300万トンまで減産幅を拡大する。
先週にはアルセロール・ミッタル、Corus、チッセンクルップがそれぞれ鉄鋼生産の減産を発表、今年2月には中国での鉄鉱石スポット価格は198ドルを 記録したが、クレジット縮小と先行き不透明で在庫を縮小している。(2008年11月12日付けガゼッタ・メルカンチル紙)