世界鉄鋼生産最大手のヴァーレ社の第2四半期の純益は、レアル通貨に対するドルの為替が3.0%減少したことも一因となって、前年同四半期比61.4%増加の51億4,000万レアルを記録した。
ヴァーレ社の今年上半期の純益は、レアル通貨に対するドルの為替が21%上昇したために95億レアルの赤字を記録、しかし第2四半期のドルの為替が反転また負債削減のためにグループ企業のMBR社の一部の資産売却並びにValemaxの資産売却で黒字を計上している。
ヴァーレ社は鉄鉱石生産の収益率アップのために低含有量の鉄鉱石生産減少から63.2%に達する高含有量の鉄鉱石生産に切り替えており、今後はパラー州カラジャス鉱山並びにミナス州イタビリトスプロジェクト開発の加速で、2016年には2億ドルの純益増加を予定している。
鉄鉱石の国際コモディティ価格が低水準で推移して鉄鉱石生産企業の収益性は圧迫されているにも関わらず、資源大手のヴァーレ社並びにリオ・チント社、 BHP Billiton社は、世界でのマーケットシェアを拡大して中小規模の鉄鉱石生産企業をマーケットから締め出すために増産を続けており、今年のヴァーレ社の鉄鉱石生産は3億4,000万トンを見込んでおり、2016年は3億7,600万トンに引き上げる。
昨日、ヴァーレ社は投資ファンドに対してMBR社の36.4%の株式を40億レアルでの売却を発表、またValemaxの4隻の運搬船を4億4,800万ドルで売却すると発表している。
ヴァーレ社は今年上半期のパラー州サロボ鉱山の金生産並びにベロ・モンテ水力発電所の49%の株式など総額14億ドルの資産を売却、今年の資産売却総額は60億ドル~70億ドルを予定している。
またヴァーレ社は鉄鉱石の国際コモディティ価格の下落で収益性が圧迫されているために資産売却以外にも積極的にコスト削減を実施、またアルゼンチン国内での肥料生産プロジェクトで2012年から開発が中止されているリオ・コロラド鉱山の共同開発企業を募っている。(2015年7月31日付けエスタード紙)