鉄鉱石の国際コモディティ価格が低水準で推移して鉄鉱石生産企業の収益性は圧迫されているにも関わらず、資源大手のヴァーレ社並びにリオ・チント社、BHP Billiton社は、世界でのマーケットシェアを拡大して中小規模の鉄鉱石生産企業をマーケットから締め出すために増産を続けていた。
しかし鉄鉱石の世界的需要の低迷の影響を受けて鉄鉱石の国際コモディティ価格が下落の一途をたどっているために、ヴァーレ社は収益性の高い含有量の豊富な鉄鉱石生産に軸足を移している。
ヴァーレ社は7月の含有量の低い鉄鉱石の生産を2,500万トン減産して含有量の豊富な鉄鉱石生産に切り替えて収益率アップを図るにも関わらず、今年の鉄鉱石生産は予定通り3億4,000万トンを維持する。
含有量の豊富な鉄鉱石生産に切り替えて収益率アップを図ると発表した翌日の同社の普通株は8.12%高騰、優先株は6.59%高騰、しかし今年の普通株価はマイナス12.76%、優先株はマイナス17.84%となっている。
今年のヴァーレ社はパラー州カラジャスにあるセーラ・レステ鉱山並びにミナス州イタビリトスプロジェクトの含有量の豊富な鉄鉱石の生産を拡大する予定となっている。
ヴァーレ社では今年すでに300人の従業員を解雇、また先週、ミナス州のフェイジョン鉱山並びにジャンガーダ鉱山の170人の従業員に対して、1か月間の集団休暇制度を導入して生産調整を余儀なくされている。
1トン当たりの鉄鉱石の国際コモディティ価格が60ドル以下になれば生産性の低い中国の鉄鉱石生産企業は赤字となるために、今年の中国の鉄鉱石生産は5,000万トン減少すると予想されている。
ナショナル製鉄所(CSN)のベンジャミン・スタインバック社長は、ブラジル国内の銀行金利が非常に高いために多くの企業の負債が危険な水準に達していると説明、金融市場関係者は同氏がすでに商業銀行と自社資産の一部売却で話し合っていると予想している。(2015年7月14日付けエスタード紙)