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貧弱なインフラは工業部門のロジスティックコストを年間170億レアル押し上げる 2012/02/24

中国からブラジルのサントス港間の1万7,000キロを35日間かけて、輸送するコンテナの輸送費はコンテナのサイズや船主との交渉にもよるが、平均1,200ドル(2,000レアル)となっている。

しかしサントス港からサンパウロ間の僅か77キロメートルの距離は、中国との距離とは比較にならないにも関わらず、同じ輸送費となっている。

原材料を海外で購入する繊維関連会社Magma社のフェルナンド・ニコリ取締役は、サントスとサンパウロ間のコンテナの輸送費は2000レアルと説明、"世界を回る輸送費が1200ドル、山脈を登る輸送費が2000レアル。それはブラジル企業の競争力を削ぎ、国際市場での我々のマーケットシェアを縮める"と同取締役は嘆く。他の産業界でも同様な被害を被っている。

貧弱なインフラは無限にロジスティックコストを押し上げる。サンパウロ州工業連盟(Fiesp)の科学技術競争課(Decomtec)の調査によると、最悪なコンディションの道路、港湾のブロクラシー(並びにスクラップに近い設備)、輸送能力の足りない鉄道や倉庫代負担などで、企業にとっては年間170億レアルの余分なコストがかかっている。

これらは国の法外な重税と共に商売拡大を妨げる環境となっている。工業製造部門の1211企業を対象にした、想定外コスト負担調査の責任者であるDemontec部門のジョゼ・リカルド・ロリス取締役は、"ブラジルでの製造は非常に高くなる"と嘆いている。

ロリス取締役は年間売上の0.36%(62億レアル)はトラックのメンテナンス代、0.6%(102億レアル)は貨物輸送代、0.4%(6億7500万レアル)は遅れによる倉庫代負担になると説明している。

ロリス氏は"政策誘導金利の高止まり、下がった為替、高い電力エネルギー料金、高いロジスティック代、伸び続ける税金"とブラジルは爆発寸前の状態にあると分析している。

また調査によると多くの国も高い税率となっているにも関わらず、その大半の国では輸送コスト削減につながるインフラ整備を通して、税金を国民に還元しているのに対して、ブラジルは完全に反対となっている。企業は重税を課せられている上に、道路や港湾のインフラは最悪状態で余分なコストがかかっている。

ニコリ氏は最近、コスト削減のために、ロジスティック部門を創設して新輸送ルートの研究を開始、サンパウロ州内に4工場所有するMagma社では、すでに効果を上げている。売上の5%に相当していた輸送コストを半減、同社はサンパウロ市内の停滞を避けるために、"サンパウロ市内のブラス地区にある工場から小型トラックでグアルーリョスまで輸送、そこから配送する"と説明している。

"雨が降れば停滞に巻き込まれて動けなくなる。穴だらけの道路状態でトラックが故障する。何回となく予定の荷物が港湾に送れずに船がブラジルの港を出て行った。損害は計り知れない"と出版、パルプ並びに都市開発を世界で展開するメリョラメント・グループのアルフレッド・プロジェール氏は指摘している。

彼によると大半の企業は工場の門から中は余分なコストはかからない。しかし門外ではブラジル製品は競争力を失い、多くの場合、国内マーケットでも競争できない。ブラジルの港湾システムのブロクラシーはひどい。世界的に有名な国際美術展覧会の前回のサンパウロ・ビエナールでは、通関に時間がかかりすぎて同展覧会で発表できなかった。輸送業者も港湾に対してクレームを持っている。ASA・トランスポルテス社のヴァルジル・サントス社長は"時には荷卸しに2日間かかり、それはトラックが何もしないで、止まっていることを意味する"とサントス港の荷卸しの遅さを指摘している。

大都市圏を横断するには輸送コストが大幅に増加する。例えばサンパウロ市ではマルジナル道路圏内の大型トラックの乗り入れ規制や交通渋滞はコストを引上げている。

ASA・トランスポルテス社のヴァルジル・サントス社長は"交通渋滞は潤滑油、ディーゼル燃料、運転手のサラリーやトラックのメンテナンスのコストアップにつながる"と説明。またその他の問題として輸送時間の遅れは顧客にもダメージを与える。また彼は"2011年のサンパウロとサントス間の貨物輸送の警備サービス費は400%も上昇した"と説明している。

サントス港での荷卸しやサンパウロ市横断に要する時間、輸送業者に支払われる高い輸送代等でサンパウロからサントス港までは輸送代が1000レアルと高額になること、800レアルの道路通行料金と貨物保険や警備サービス料金などがかかるほか、また輸送時間に対しても責任がないため、中小企業がこのルートの輸送利用を減らしているとサントス社長は説明している。

一方でこの貧弱なインフラは倉庫業にとって大きなチャンスとなっている。JSL社はアイルトン・セーナ高速道路と鉄道が隣接するイタカケセツーバ市に配送のためのロジックセンターを建設している。目的は鉄道で貨物を持ってきて、小型トラックで時間帯に関係なく、サンパウロ市やその近郊に配送して問題解決を図っているとフェルナンド・シモエス社長は説明している。(2012年2月20日付けエスタード紙)


 



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