政府支出を絞りつつ投資を拡大するために国外の貯蓄を呼び込む。
この目的を達成するためにサンパウロ州政府が、民間イニシアティブと共同で実施する総工費605億レアル規模の官民パートナーシップ投資計画(PPP)のポートフォリオをまとめた。
このリストの大部分はモビリティー(交通)事業で、地域鉄道と地下鉄、大都市圏向けの大量輸送による公共交通である。
さらにこのポートフォリオの中には、サン・セバスチョン港の民営化、タモイオス高速道路の複線化、大都市圏環状鉄道の北・南ルート、サントス=グァルジャー連絡トンネル、サンパウロ大都市圏遊水事業、サンパウロ市からサントス低地と北沿岸部の上下水道システム(同事業に関しては現在研究中)などがある。
州政府が現在進めている予備研究には、さらに、2件のコンベンション・センター(サンパウロ市南部イミグランテスで現在の事業認可契約2012年に満了する、と、カンピーナス市)、チエテ=パラナ運河、レッカー移動した車両を置く駐車場の事業もある。この研究が取りまとめられれば、ポートフォリオの内容がさらに充実したものになる。
サンパウロ州政府PPP事業運営審議会議長でもあるギリェルメ・アフィフ・ドミンゴス副知事(PSD:社会民主党)は、「今回は、最初のパッケージ。サンパウロ州は、投資に関心がある投資家にビジネスチャンスを提供する。サンパウロ州に対する投資に制限はない」とコメント。
投資家に対する担保として、サンパウロ州パートナーシップ公社(CPP)が10億レアルの資産を保有する。この金額は、事業計画が実際に動き出した場合や契約で署名が交わされた場合に増額する政策が採用されている。
現時点におけるCPPの担保は、すでに事業が動き出している3案件のPPP事業をベースにしている。これら3事業は、地下鉄4号線(黄色線)建設と、8号線(ダイヤモンド線)用車両調達、チエテ高地水生産システム。
ポータルサイトPP Pブラジルによると、全国的に見れば、PPPは州政府レベルで17事業の契約が締結されており、その総投資額は147億レアル。サンパウロ政府がこのほど策定するポートフォリオの規模は、この4倍に相当する。今後4年にわたり、州政府による直接投資が850億レアル、これに加えて、PPPを通じた投資が250億レアル見込まれている。
ただし州法では、現状、PPPへの支出が歳入の3%に制限される。この問題について副知事は、「この制約に囚われない。もし事業が存在するのなら、この比率を拡大するよう要請する。パートナーシップに2倍、3倍、あるいはそれ以上の資金を追加できるなら、私は、工事に予算のすべての資金を支出できるだろう?」とコメント。(2011年10月8日付けフォーリャ紙)