ロジスティック・サプライチェーン協会(Ilos)の統計によると、ブラジルの鉄道輸送の平均速度は投資不足で時速29キロと米国よりも34%、中国よりも62%も速度が遅い。
特に北東部のトランスノルデスチーナ鉄道の平均速度は15キロと最も遅く、セントロ・アトランチカ鉄道は22キロ、中西部のアメリカ・ラチーナ・ロジスティカ社(All)の鉄道は24キロ、最も早いのはヴィトリアとミナスを結ぶ鉄道の36キロとなっている。
All社ではサンパウロ州内の鉄道網の平均速度を20%、南部地域並びに西部地域の鉄道網をそれぞれ8%引上げる計画で需要の拡大に対応する。
輸送インフラ局(Dnit)の鉄道安全プログラム(Prosefer)では70億レアルを投資してブラジル国内の鉄道の安全確保に投資、そのうち50億レアルは2015年までに投資される。
1990年代末に始まった鉄道の民営化で鉄道事故は80%減少、輸送量は77%増加、コンセッション企業の売上は5倍に増加、しかし今後の鉄道需要に対応するためには大幅投資で輸送速度を引上げる必要がある。
国家陸運庁(ANTF)では鉄道の速度を30%から35%引上げて生産性を改善するためには728ヵ所に102億レアルの投資が必要であると予想、民営コンセッション側ではコンセッション期間の15年の延長と引き換えに投資する条件で、連邦政府に提示している。(2011年5月15日付けエスタード紙)