金融危機直後の中国は昨年11月に5,850億ドルに達する景気対策を発表、今年上半期の鉄鋼生産部門には206億ドルが投資されて鉄鋼生産能力は6億6,000万トンに達したにも関わらず、国内消費4億7,000万トンに対して5億トンを生産、2億トン近くの設備過剰となっている。
また中国のアルミ生産は世界トップにも関わらず、今年のアルミ生産は生産能力の67%、セメント生産は生産能力の78%が予想され、それぞれ設備過剰となって企業の収益性を圧迫している。
昨年の中国のセメントの生産能力は16億4,000万トン、しかし生産13億8,000万トンにとどまり、今年7ヶ月間のセメント生産向け投資は前年同期比66%増加の130億ドルで2億1,000万トンの増産が可能となって、設備稼働率が益々低下している。
中国経済は国内消費が旺盛で好調に推移して鉄鋼業界などの基幹産業部門では充分なクレジット、高い貯蓄率、低い金利や倒産の可能性のない国営企業などの要因で設備投資を継続しているが、世界の鉄鋼需要の減退で鉄鋼生産は15%減少して輸出が伸びていないために、今後は生産設備や生産過剰が表面化してくると予想される。(2009年11月27日付けエスタード紙)