2014年にブラジル各地で開催されるサッカーのワールドカップ、大衆住宅プロジェクト「私の家、私の暮らし」、ペトロブラス石油公社の天然ガス・石油開発やエレトロブラス電力公社の電力エネルギー開発などに対して、今後5年間に総額5,000億レアルの投資が見込まれており、ブラジルの国内総生産(GDP)を牽引すると見込まれている。
今年第1四半期の建設業部門は9.8%と大幅に減少していたが、一桁台まで低下した政策誘導金利(Selic)や国内クレジットの拡大、金融危機後には先送りされていた新規株式公開(IPOs)の増加、海外市場での資金調達などが予想され、また来年は大統領選挙でインフラ投資に拍車がかかると見込まれている。
今年3月に発表された大衆住宅プロジェクト「私の家、私の暮らし」では2010年までに450億レアルを投資して60万軒の住宅建設が予定されているが、今までに連邦貯蓄金庫(Caixa)には6万5,000軒に相当する385プロジェクトの申請があり、40プロジェクトがすでに認可されている。
サンパウロ州大型建設組合(Sinduscon-SP)ではブラジル全国では720万件の住宅が不足しており、同プロジェクトは中クラスの住宅不足を補うと予想されている。
また2014年のブラジルのワールドカップ開催では12都市で試合が行なわれるが、地下鉄やバス回廊道路整備などの都市交通やインフラ整備などで600億レアルから1,000億レアル、インフラ部門への投資は300億レアルが見込まれているが、140億レアルの投資が予想されているリオ-カンピーナス間の高速鉄道建設費はこの中に含まれていない。
ドイツで開催されたワールドカップでは100億ドルが投資されてGDPを0.5%押上げたが、インフラ整備が遅れているブラジルでは更に投資額が大きいために、大幅なGDP伸び率が見込まれている。
エレトロブラスは2012年までに6水力発電所や原子力発電所アングラ3号などに300億レアルを見込んでいるが、ベロ・モンテ水力発電所建設では環境問題が発生して建設予定が大幅に遅れており、またペトロブラスは2013年までに3,480億レアルの大型投資を見込んでいる。{2009年6月15日付けエスタード紙}