世界金融危機の影響によりブラジル国内ですでに着手されている324件の大型インフラプロジェクトがクレジット不足で完成の遅れが余儀なくさ れ、またプロジェクトが開始していない物件も含めると、プロジェクト完成には今後数年以内に900億レアルのクレジットが必要となる。
昨年、5ロットの国道コンセッションを落札したスペイン資本のゼネコンOHL社では予定通りにプロジェクトを進めるためには今年7億レアル、来年は12億レアルの資金調達、また総延長距離2,078キロメートルの国道整備には41億レアルの資金調達に迫られている。
エレトロブラスは先月、サント・アントニオ水力発電所、ジラウ水力発電所並びに原子力発電所アングラ3号向け建設資金調達として、海外金融市場で社債発行により4億ドルの資金調達を予定していたが、キャンセルを余儀なくされたが今後の資金調達の見通しは立っていない。
またサンパウロ州水道会社(Sabesp)では金融危機発生前には今後数ヶ月に償還期間が来る負債支払いのために、2億2,000万レアル並びに3億レアルの社債発行を経営審議会で承認されていたが、計画変更を余儀なくされている。
港湾設備部門もクレジット不足並びに今後の貿易量の減少が見込まれているために計画の見直しが迫られており、現在は3港湾に35億レアルを投資しているが、港湾整備に着手していないプロジェクト総額は90億レアルに上っている。
インフラ基幹産業協会(Abdib)では銀行からのクレジットが縮小しているために、連邦貯蓄金庫(CEF)、年金ファンド並びに投資ファンドが資金を提供して、100億レアル規模の投資ファンド設立を連邦政府に要請している。
すでに着手されているインフラ部門プロジェクトの総額は342億レアル、水力発電所建設には146億レアルが23プロジェクト向けに投資されて、4,719メガワットの電力エネルギー発電が見込まれている。
また鉄道整備には5億レアルで505キロメートルの鉄道建設、電力配電網には42億レアルで総延長距離は7,720キロメートルが予定されている。(2008年10月3日付けエスタード紙)