世界金融危機で一般消費の落込み、クレジット流動性逼迫や失業増加でブラジル経済が停滞してきたために、連邦政府は景気刺激策として住宅、インフラ、自動車工業や農業部門での投資を優先すると見込まれている。
世界金融危機後に自動車販売が急激に落込んだ救済策として、連邦政府は新車購入で工業製品税(IPI)を減税して販売減少に歯止めをかけたが、中古車販売は依然として落込んでいるために優遇税策導入が急を要している。
ブラジル銀行がヴォトランチン銀行に資本参加して自動車購入クレジット拡大が見込まれており、また中古車販売クレジットでは経験の深いヴォトランチン銀行も販売拡大が期待できる。
GMが744人の人員整理を行なったために、裾野産業の広い自動車産業界が経済に与える影響が大きく、連邦政府は自動車工業界での失業増加の連鎖反応を食止める必要に迫られている。
また連邦政府は景気刺激策として中低所得層の住宅需要に対応するために10万レアル以下の大衆住宅建設用のクレジット拡大を予定している。
連邦政府の目標である今年の経済成長率4.0%を達成するには経済成長加速プログラム(PAC)並びにペトロブラスへの大型投資が優先される。
PAC プロジェクトの港湾整備部門では北東地域の港湾整備を中心に3億6,500万レアルの投資が見込まれており、特に北大河州サリネイロ・デ・アレイア・ブラ ンカ港ターミナル整備などに1億5,500万レアル、マラニャン州イタキ港の石油精製所向けの港湾整備に8,000万レアルが投資される。(2009年1 月16日付けエスタード紙)