大半の金融スペシャリストは、今週水曜日に決定される通貨政策委員会(Copom)での政策誘導金利(Selic)の0.5%の利下げを予想していたが、1日、連邦政府がレアル通貨の急速な上昇を抑えるため、国内企業が海外から融資を受ける際に課税される金融取引税(IOF)の対象をこれまでの期間2年の融資から期間3年の融資に拡大すると発表したため、Selic金利の利下げ幅増加の予想に変更している。
先週金曜日に、ノムラ・セキュリティーズは今回のSelic金利の利下げを0.75%と予想、またIcap・ブラジルは1.0%の大幅利下げを予想して、一桁台のSelic金利になると予想している。
海外投資家が欧米の金融緩和政策導入により海外で低金利の資金調達をし、Selic金利が10.50%とインフレ分を差引いた実質金利が世界トップのブラジルに大量の投機的投資であるキャリートレードを行っているために、益々のレアル高の為替に傾いている。
中銀のアレシャンドレ・トインビーニ総裁は、今年のブラジルの国内総生産(GDP)の伸び率は潜在ポテンシャルよりも低い成長になると予想しているために、金融業界では、Selic金利の利下げ幅の拡大が予想されている。
前日に連邦政府より発表されたレアル通貨の急速な上昇を抑えるための金融取引税(IOF)対象変更(国内企業が海外から融資を受けるときに課税される金融取引税IOFの対象を、これまでの期間2年の融資から期間3年の融資に拡大する)、また大量のドル流入とレアル高に歯止めをかけるため輸出前受金(PA)の借入に関して、海外からの360日以上の借り入れについては税率6%のIOF税をかける、また360日以下の短期資金については課税の対象外になるなどと発表されたことを受けて、先週金曜日のレアルに対するドルの為替は、1.17%高のR$1.732となった。
レアル高の為替に歯止めをかけるために取られたIOF課税や中銀によるドル介入などで、先週は一転して1.46%のドル高になったにも関わらず、今年のドルの為替は7.33%と大幅に下落している。
また2日のサンパウロ平均株価(Ibovespa)は6万7,000ポイントに達して、今年はすでに19.4%と大幅に上昇して、昨年の18.1%の下落をすでにカバーしている。(2012年3月5日付けヴァロール紙)