2月の投資収益率の比較では、1月に11.3%の収益率を記録したサンパウロ平均株価(Ibovespa)が4.34%と、2カ月連続してトップとなり、今年2カ月間の収益率15.96%は、1999年に記録した25.39%に次ぐ記録となった。
しかし多くの金融スペシャリストは、ヨーロッパの債務危機や米国の景気先行き不透明感の改善などの要因で株価は一転して上昇しているにも関わらず、サンパウロ証券取引所(Bovespa)では海外投資家の比率が非常に高いために、今後の世界の景気動向次第では、海外投資家が売り逃げする可能性があるために、利食いを勧めている。
今年2カ月間のIbovespaは15.96%と、他の投資を抑えてダントツの収益率となっているにも関わらず、昨年1年間のマイナス18.1%はカバーできていない。
金融コンサルタント会社のロジェリオ・バストス取締役は、「われわれは今後の世界経済の先行き不透明感が非常に強いために、顧客に対して手持ち株の20%の放出を勧めている」と警告する。
その他の投資の収益率では、銀行定期預金証(CDB)が0.64%、銀行間預金ファンド(DI)が0.59%、ポウパンサ預金が0.5%、金が0.42%とそれぞれインフレ指数である総合指数物価指数(IGP-M)のマイナス0.06%を上回った。
海外投資家は欧米の金融緩和政策導入により海外で低金利の資金調達をして、Selic金利が10.50%とインフレ分を差引いた実質金利が世界トップのブラジルに大量の投資を行い、結果としてサンパウロ株式市場にそれが流れ込んでいる。また2月の投資収益率でIGP-Mを下回ったのは、商業ドルのマイナス1.66%で、1月のマイナス6.63%に引き続いて下がっている。
来週の中銀の通貨政策委員会(Copom)では、政策誘導金利(Selic)が0.5%切り下げられると金融関係者は予想しており、更に4月も0.5%の切り下げでSelic金利が一桁台の9.5%になると予想しているために、確定金利付き投資の収益率は、さらに減少すると見込まれている。(2012年3月1日付けエスタード紙)