多くのブラジル企業は国内外でM&Aを果敢に進めてポートフォーリオ拡大戦略を続けてきたが、運転資金調達や負債削減のために、グループ企業の放出を余儀なくされてきている。
パルプ生産ではブラジル最大手のフィブリア社は今年、ブラジル国内のパルプ生産企業2社の放出並びにディスツリビューターKSR社の放出で18億レアルを調達している。
薬局チェーン網を展開するHypermarcas社は2008年にサンパウロ証券取引所(Bovespa)に上場、今年初めまでに84億レアルを投資して23件のM&Aを実施、しかし今年の株価は60%も減少しているために、資金調達にサンパウロ州アラサツーバやゴイアニア市の衛生用品工場を放出で、1億5,000万レアルから2億レアルの資金調達を予定している。
Hypermarcas社の衛生用品生産工場買収にはQuimica Amparo社やJBS社、Bombril社やReckitt Benckiser社が買収に乗り出すと予想、またトマトソース生産のEtti社放出にはブンゲ社、米国資本Campbell 社やMcCormick社が乗り出すと予想されている。
製紙会社スザノ社はサンパウロ州内の植林地、アマドール・アギア水力発電所の17%の株式放出で企業の負債低減を予定しており、M&A拡大で負債が雪だるま式に増加したために、グループ企業の放出を余儀なくされている。
Lupatech社は2006年から2008年にかけて16件のM&Aを実施、しかし企業の負債が12億レアルに拡大して、今年だけで株価が70%減少しているために、2億レアルに達する資金調達のために、グループ企業の放出を予定している。
スザノ社は今年初めまでにConpacel社に14億レアルを投資して資本参加、KSR買収には5,000万レアルを投資、しかし第3四半期の運転資金が36%減少、企業負債は37.4%増加したために、資金繰りが苦しくなっている。
鶏肉並びに豚肉輸出2位の食肉生産大手のMarfrig社の今年7月の負債総額は103億レアルに増加、昨年はCargill社からSeara社、米国資本Keystone Foodsを買収、しかし同社はKeystoneのロジスティック部門を4億ドルでMartin Brower社に譲渡している。(2011年12月3日付けエスタード紙)