中銀は8月末から2回連続で政策誘導金利(Selic)を引下げたにも関わらず、欧米の財政危機やブラジル国内の経済成長率の停滞で、10月の延滞率が過去2年間で最も上昇している。
延滞率の増加に伴って、銀行は損失を補填するために銀行スプレッド比率の引き上げを余儀なくされて、リーマン・ブラザーズ銀行破綻をきっかけとした、世界金融危機直後の2009年初めのレベルまで上昇している。
中銀は今月初めに消費拡大のために、公立銀行のクレジット金利引下げを奨励、延滞率の低い公務員向け給与・年金口座連動型クレジットの月利引下げを発表したために、多くの公務員は負債削減のためのリファイナンスの手続きを申請すると予想されている。
10月の銀行の資金調達の平均金利は10.6%、消費者への平均クレジット金利は39.5%、銀行スプレッドは前月の28.1%から28.9%に上昇、スプレッドが最も高かったのは世界金融危機の影響で信用収縮がピークに達した、2009年2月の29.7%であった。
しかし10月の個人向け平均金利は47%に達して2009年5月に次ぐ金利を記録、今後の銀行スプレッドは失業者の拡大、実質賃金の減少や延滞率が上昇すれば、更に引上げられる。
10月の商業銀行のクレジット部門の90日以上の平均延滞率は、銀行のストライキによる窓口業務の縮小も影響して、前月の5.3%から5.5%に増加、同月のクレジット総額は565億レアル、そのうち延滞は25億レアルを占めた。
10月の個人向けクレジットの90日以上の延滞率は7.1%、前年同月は6.0%、法人向けクレジットの延滞率は4.0%、前年同月の3.5%からそれぞれ上昇してきている。(2011年11月24日付けエスタード紙)