ギリシャの債務危機を発端としたヨーロッパ連合国の金融危機が長引くと予想されているために、先進諸国を中心に経済成長の減速予想の影響を受けて、ブラジルの国内景気も減速すると見込まれている。
昨日、社会経済開発銀行(BNDES)のルシアーノ・コウチーニョ総裁は今年の同銀行のクレジットは前年比15%減少の1,400億レアルから1,450億レアルと下方修正を発表、また2012年から2015年のクレジットの平均伸び率は7.6%と2011年から2014年の投資計画の10%伸び率から大幅に下方修正している。
鉱業大手ヴァーレ社、通信Oiグループ並びに紙・パルプのFibria社は投資計画を大幅に下方修正、TAMは2012年の営業路線計画163路線を最大でも159路線に縮小している。
政府系シンクタンクの応用経済調査院(Ipea)のエコノミストのパウロ・レヴィ氏は設備投資向け機械装置の生産が大幅に減少しているにも関わらず、今年のGDP比の投資比率は19%と昨年の18.4%を上回ると予想している。
今年9カ月間のBNDES銀行のクレジット総額は前年同期比28%減少の918億レアル、しかし毎年、年末にかけてクレジットが大幅に増加するために、昨年のクレジット総額1,684億レアルにある程度は接近すると見込んでいる。
コウチーニョ総裁は短期間の国際金融情勢をヨーロッパの金融危機の回復並びに米国の大統領選挙のプロセスや高止まりしている失業率など悲観的に見ているにも関わらず、連邦政府は資金的にも、また安定した経済ファンダメンタルズを擁しているために、国内経済の先行きを楽観視している。
今年9カ月間のBNDES銀行の鉱工業部門向けクレジットが前年同期比56%の大幅減少の284億レアルに留まっているが、インフラ整備部門向けは全体の41%に相当する380億レアルと4%増加している。
農畜産部門は1%増加、商業サービス部門は4%減少、しかし零細・中小企業向けクレジットは8%増加の362億レアルで全体の39.5%に相当、低金利の設備投資用機械装置購入の投資持続プログラム(PSI)向けクレジットは34%と大幅に減少している。
また今年9カ月間のバスやトラック購入向けクレジットは197億レアル、電力エネルギー部門は97億レアル、鉄道部門は11億レアルとなっている。(2011年11月1日付けエスタード紙)