昨日のレアル通貨に対するドルは10日連続で上昇して1999年の変動為替相場制採用後では最長記録となり、昨日のドル通貨はR$1.724を記録して昨年11月末以来の高値を記録、過去10日間のドルは8.5%上昇している。
金融市場関係者は今後のドルの為替はR$1.80から R$1.85まで上昇すると予想、今年7月にはR$1.53までドルの為替は下落していた。
ドル通貨の上昇要因としてヨーロッパの債務危機の影響で最も安全と見込まれている米国債に投資金が流れ、また米国連邦準備制度理事会(FRB)によるドル安を誘発する更なる金融緩和の可能性の減少がレアル安の要因の70%を占めている。
また8月末の金融関係者の意表を突く中銀の通貨政策委員会(Copom)による政策誘導金利(Selic)の0.5%の大幅切下げで実質金利が8.5%以下になったために、キャリートレード投資の減少もレアル安の要因となっている。
またブラジルの外貨準備金は為替の介入などで3,520億ドルまで拡大しているために、海外の金融危機に対しても充分持ちこたえる筋肉体質になっており、為替市場に対する投機には充分に防衛できると見込まれている。
ブルームバーグ社(Bloomberg)発表の過去10日間の世界の通貨の変動率ではスイスフラン-6.87%、スエーデン-5.95%、ノルウエ--5.43%、ユーロ-5.21%、デンマーク-5.18%、南アフリカのランドがマイナス-4.59%とそれぞれドル通貨に対して大幅に下落、唯一、日本の円が0.27%上昇している。(2011年9月15日付けヴァロール紙)