欧州ソブリン危機や金融機関の信用問題、米国債の格下げ等の不安材料が世界金融市場の先行き不透明感を高めているにも関わらず、ブラジル企業は調達金利格差が大幅に低い海外での資金調達を準備している。
北半球の夏休みが終わる9月にはブラジル大企業や商業銀行の海外での社債発行が目白押しであり、ブラジル中央電力(Eletrobras)はサンタンデール銀行並びにスイスクレジット銀行が主幹事となって、海外市場で社債の発行を予定している。
またペトロブラス石油公社並びに社会経済開発銀行(BNDES)も下半期に海外での資金調達を予定、先週、イタウーBBAは世界の株式市場が大荒れしたにも関わらず、アジアを中心に6億3,000万ドルを調達している。
毎年9月は海外での資金調達が大幅に増える傾向にあり、昨年9月は117億ドルと通年の513億ドルの1/4に相当する資金調達を行っていた。
BTG パクツアル銀行資金調達担当のサンディ・セヴェリーノ氏は米国国債の金利の変動に伴って、ブラジル企業の海外での社債発行金利は50から100ポイント上昇する可能性を指摘、しかし資金調達を楽観視している。
海外での資金調達に対して金融取引税(IOF)課税などの問題もあるにも関わらず、国内での調達金利差が依然大きく立ちはだかっている。連邦政府の償還期間が2016年の外債の金利は7.4%、償還期間が2028年物の金利は8.85%となっている。(2011年8月18日付けヴァロール紙)