昨年末のクレジット部門へのマクロ・プルーデンス政策導入で民間銀行のクレジット部門の伸び率は減少、しかし今年第2四半期の連邦貯蓄金庫(Caixa)並びにブラジル銀行(BB)のクレジット総額は341億レアル拡大している。
しかし民間トップ3のイタウー-ウニバンコ銀行、ブラデスコ銀行並びにサンタンデール銀行のクレジットは297億レアルに留まっており、これらの5大銀行の平均純益は8.2%、しかしCaixa金庫は79.9%、BB銀行は14.5%とそれぞれ大幅に増加している。
2008年のリーマンショック後には民間銀行が信用収縮の影響を受けて一斉にクレジット部門を縮小、しかし公立銀行は連邦政府の要請でクレジット部門を拡大していた。
しかし金融危機からいち早く脱出したブラジルでは民間銀行が公立銀行に奪われたマーケットシェアを取り戻すためにクレジット部門を拡大していたが、今年の公立銀行のクレジット残高は552億レアルと民間銀行の500億レアルを上回っている。
5大銀行の第2四半期のクレジット部門の平均伸び率は5.1%、Caixa金庫並びにBB銀行は平均以上の伸び率を記録、しかし2009年に新規株式公開(IPO)したサンタンデール銀行のクレジット部門の伸び率が最も低かった。
サンタンデール銀行は2009年10月にIPOで138億レアルを調達、その時のクレジット総額は1,360億レアルとCaixa金庫の1,120億レアルを240億レアル上回っていたにも関わらず、今ではCaixa金庫のクレジット総額がサンタンデール銀行を300億レアル上回って逆転している。
第2四半期の連邦貯蓄金庫のクレジットは経済成長加速プログラム(PAC)の大衆住宅建設プロジェクト"私の家、私の暮らし"向けクレジットが牽引、また個人向け並びに法人向けクレジットは126億レアル拡大している。
同金庫の今年7月までの住宅向けクレジットは450億レアル増加して予想を上回り、今年は下半期に3最低サラリーまでの低所得層向けクレジット開始するために、予想の810億レアルを上回る900億レアルに達すると予想されている。
Caixa金庫は法人向け運転資金クレジットが16.9%増加の37億レアルに増加、しかし民間銀行では金利の増加やインフレ圧力などで延滞率の増加を予想しているために、延滞率の低い給与・年金口座連動型クレジット拡大に集中する。
連邦貯蓄金庫の年頭のクレジット拡大は30%を予定、今年上半期のクレジット拡大は632億レアルと過去12カ月間では21.7%増加、ブラジル銀行では今年のクレジット部門拡大を17%から20%と予想していたが、15%から18%に下方修正している。(2011年8月16日付けヴァロール紙)