中銀の統計によると今年上半期の鉱工業などの製造部門を中心とした海外からの対内直接投資(FDI)は325億ドルに達して、中銀が統計を取り始めた1947年以降では記録を更新して、経常収支赤字255億ドルを上回っている。
海外で金利の安い資金を調達して実質金利が世界トップのブラジル国債などの確定金利付き投資を行うキャリートレードなどによる外資流入を阻止するために、金融取引税(IOF)を2度に亘り6%に引上げた。
さらにブラジルの商業銀行や企業の海外での低金利の資金調達に対して、IOF税6%並びに借入期間を1年から2年間に延長した影響で、短期金融投資は減少していたが、ここ数カ月間の対内直接投資が大幅に増加して益々のレアル高の為替に傾いている。
国際通貨基金(IMF)などはブラジル政府が海外投資家の短期金融投資を抑制するために導入したIOF税の課税を避けるために、対内直接投資として資金流入している可能性を指摘しているにも関わらず、中銀経済班のチーフエコノミストのツ-リオ・マシエル氏は疑惑を否定して、対内直接投資増加は海外投資家のブラジル経済の見通しの楽観性であると肯定している。
中銀のカルロス・タデウ・デ・フレイタス元取締役は製造部門への直接投資に対して、課税することは投資減退につながり、また中銀が全ての直接投資の違法性をチェックするのは不可能であるとコメントしている。(2011年8月2日付けエスタード紙)