今年のサンパウロ平均株価(Ibovespa)は13.05%と大幅に下落、過去数カ月間のIbovespaはヨーロッパ諸国の債務不履行や 米連邦債務の上限引き上げ法案など国際金融情勢の不透明感の影響を受けて減少傾向となっており、海外投資家やファンド運営者はブラジル株の買い時であると見込んでいる。
今年6月21日までのサンパウロ平均株価は13%以上下落、また実業家エイケ・バチスタ氏のOGX石油の優先株は28.38%、イタウー-ウニバンコ銀行の同株は16.23%、ペトロブラス石油公社の同株は14.1%とそれぞれ大幅に下落している。
英国のF&Cマネージメント・ファンドは30億ドルを新興国で運用、そのうちブラジルには5億ドルを投資、株価が下落してきている過去30日間にBovespaの株を買足している。
今月20日までの海外投資家のBovespaへの投資は9億3,950万レアルが流入して今年上半期の流出額に匹敵、今年の流入残は1億7,180万レアルを記録している。
しかし海外投資家にとって連邦政府の為替引締め政策や海外投資家向けの株などの短期投資向け金融取引税(IOF)の引上げ、高止まりしているインフレ指数や政策誘導金利(Selic) の引上げなど株投資にはマイナス要因となっており、さらに昨年のペトロブラスの大幅増資も不信感を募らせている。
DoubleLine Capital LP社のルース・パリラ氏はブラジル企業の収益性の上昇や格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスはブラジルのソブリン格付けを今年 1月にルセフ大統領が就任、就任直後から最低賃金の引き上げ率抑制や500億レアル規模の歳出削減方針を打ち出すなど、従来の景気刺激型から景気抑制型に 財政政策を修正して、持続的な経済成長や中期的な財政の改善見通しを挙げて、Baa3からBaa2へ一段階引き上げおり、株価の安い現在は投資時と見込んでいる。
DoubleLine Capital LP社では主に新興国での金融投資を行っており、ブラジルには投資金の14.93%を占めて投資額ではトップ、その他ではロシア、メキシコ並びにペルーなどに投資している。
米国資本のDeltec Assent Managemento社のグレッグ・レスコ取締役は投資総額8億5,000万ドルのうちブラジルには2億ドルを投資、ブラジルの商業銀行並びにコモディティ商品を生産しているヴァーレ社などの企業への株投資に注目している。(2011年7月25日付けエスタード紙)