中銀の統計によると4月のクレジット伸び率は前月比1.29%と3月の1.08%よりも増加、特に消費者に余裕のない場合に使用する特別小切手と呼ばれる口座借越残クレジット並びにクレジットカードが増加した。
政策誘導金利(Selic)の連続した引上げや昨年末に実施したクレジット部門の引締めのマクロ・プルーデンス政策を導入したにも関わらず。その効果は未だに明確には表れていない。
今年4カ月間のクレジット残高は前年同期比4.1%増加の1兆7,760億レアル、増加率4.1%は年換算で13%に相当、中銀の経済班のツ-リオ・マシエル課長は下半期からマクロ・プルーデンス政策の効果が表れると見込んでいる。
1日当たり営業日の法人向けクレジットは運転資金向けクレジットの伸び率8.5%が牽引して6.5%増加、個人向けクレジットは7.1%増加、特にクレジットカードが17.9%、口座借越残クレジットが5.3%とそれぞれ増加している。
世界金融危機後に民間銀行は不渡りを避けるためにクレジット部門を縮小、しかし公立銀行は連邦政府の要請でクレジット部門を拡大したために、民間銀行はクレジット部門のシェアが減少、しかしシェア奪回のために積極的にクレジット部門拡大路線を採用している。
中銀は拡大一途のクレジット部門にブレーキをかけて、今年の伸び率15%前後を目標にしているが、民間銀行の拡大路線で個人向けクレジットは20%前後の伸び率を記録すると予想されている。
4月の民間銀行のクレジット部門は1.4%、公立銀行は1.3%それぞれ増加、しかし社会経済開発銀行(BNDES)の今年4カ月間のクレジットは1.8%と前年同期の26.4%から大幅に減少、クレジット縮小で4月の15日以上の延滞率は昨年末の5.3%から6.6%に上昇している。(2011年5月31日付けヴァロール紙)