世界最大の食肉生産メーカーJBS社の筆頭株主であるバチスタ一族所有のフリーボーイ社(FB)は社会経済開発銀行(BNDES)に34億7,900万レアル相当の株式を譲渡したために持株比率は54.32%から47%に減少、しかし引き続いて筆頭株主を維持する。
同銀行は2009年9月にFC社が米国資本Pilgrim´s社の買収資金として34億8,000万レアルを融資、買収に成功して世界最大の食肉メーカーとなった。
しかしBNDES銀行の融資条件として、1年以内に米国JBS社の新規株式公開(IPO)並びに同銀行が所有するブラジルのJBS株を放出して、米国JBS社の20%から25%の株式所有することになっていた。
しかし世界金融危機の回復が遅れて低調な米国経済でIPOしても予定の資金調達ができないために、5億2,100万レアルの罰金を昨年末にBNDESに支払う代わりに、再度1年のIPO期間の延長となっていた。
BNDES銀行のJBSの持株比率は17%から31%に増加、一方、サンパウロ証券取引所で売買される可能性の高い株式である浮遊株は25.1%から21.7%に減少している。
ルーラ政権下ではペトロブラスやヴァーレ同様にブラジル企業を世界の業界トップメーカーの育成のために、連邦政府の要請を受けてBNDES銀行はJBSが競争力を発揮できる食肉業界の世界トップメーカーにするために、2005年から積極的に融資を開始した。
2005年に同銀行はJBSに対してアルゼンチンのSwift Armour社買収のために8,000万ドルを融資、また2006年には当時としては米国並びにオーストラリアでは牛肉生産トップの米国Swift&Co買収に14億6,000万レアルを融資した。
2007年には同銀行はBertin社に25億レアルを投資、翌年にはJBSがBertinを買収、2009年にはJBSの米国資本Pilgrim´s社の買収資金を融資していた。(2011年5月19日付けエスタード紙)